レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年06月11日
- 登録日時
- 2012/11/11 10:53
- 更新日時
- 2012/12/26 11:04
- 管理番号
- 新県図-01240
- 質問
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解決
鹿瀬ダム・発電所について。特に名称について知りたい。
- 回答
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鹿瀬ダムについては『ダム年鑑』2007(日本ダム協会 2007 当館請求記号:R517/D34/07)に、以下のような記載があります。
1 ダム名:鹿瀬ダム[p104, 458]
2 竣工年度:1928[p105, 459]
3 所在地:東蒲原郡阿賀町角神[p104, 458]
また、『阿賀野川史』(建設省北陸地方建設局阿賀野川工事事務所/編・発行 1988 517/Ke51)は「鹿瀬発電所ダム」の名称を採用[p101]している一方で、「鹿瀬ダム」の表記を用いています[p766]。
『日本の近代土木遺産』(土木学会土木史研究委員会/編 土木学会 2001 510/D81)は「鹿瀬ダム(鹿瀬発電所)」としています[p64]。
発電所については前記『ダム年鑑』には「所属発電所名」として「鹿瀬・第2鹿瀬」とあります。
これについては『阿賀野川史』p766に次の記述があります。
「鹿瀬ダムの右岸側に鹿瀬発電所(49,500kw、使用水量270㎥/s、昭和3年発電開始)左岸側に第二鹿瀬発電所(55,000kw、使用水量290㎥/s、昭和48年発電開始)がある。鹿瀬発電所は、阿賀野川水系に設置されているダム式発電所としては、最も古い歴史を有し、かつては附近の昭和電工鹿瀬工場(現新潟昭和kk)に大口電力を供給していた。」
なお『角神』(赤城源三郎、関雅之/編 ホテル角神 1972 214.1/A29)ではこの発電所の呼び方をいくつか示しています[p31]。
「阿賀野川水系の鹿瀬豊実の発電所をそれぞれ角神、島新田の発電所とよぶことがある。これはその地点の字名である。また、「東信」の発電所ともいう。」
「東信」とは「東信電気」という会社のことで、この会社が当時日本最大のダム式発電所を作ったので、そう呼ばれたと推測されます。このことは『図説・東蒲原郡史阿賀の里』下(東蒲原郡史編さん委員会/編・発行 1985 214.1/H55/2)や『鹿瀬町歴史散歩』(鹿瀬町歴史散歩編集委員会/編 鹿瀬町教育委員会 1994 N2*16/Ka58)にも記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 河海工学.河川工学 (517 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 鹿瀬ダム
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000113899