レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 平成28年11月19日
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2022/05/13 10:54
- 管理番号
- 県立長野-16-211
- 質問
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解決
大正末期から昭和初期の大町市内の地図はあるか。東信電気が高瀬川第二・第三・第四・第五発電所を作るにあたり、資材運搬道路と電気鉄道軌道建設工事が行われた。これが載っている地図を見たい。
- 回答
-
当館所蔵の資料には該当の地図が掲載されている資料は確認できなかった。
市立大町図書館に照会した結果は以下のとおり。
・『高瀬川電源開発工事報告』 東京電力高瀬川水力建設所編 東京電力
[N517/10/6] 資料番号:2010279392
「総括編8 資材の輸送 第1節 工事用道路」に工事用道路ルートの簡単な輸送経路図がある。
・『高瀬川電源開発工事あゆみ』 東京電力高瀬川水力建設所 編 瀬川水:東京電力高 1981
[N517/10/1] 資料番号:2010279335
p.18- 大町駅からの経路の説明があり、大町市民ならおおよそわかるような文になっている。
一般の方も登山用地図や五万分の一地図を追っていけば理解できるであろう、とのこと。
・『湖水誕生 上下』曽野綾子著 中央公論社 1981 の中に手書きの地図(経路図)が掲載されている。敷設された地域はかなり山に入るので冬季は立入り禁止、夏期も立入り制限がある区域なので大町市の観光協会に確認のうえ入山されたい。しっかりした準備が必要とのこと。
上記以外に当館に、「大町」「信濃池田」「槍ヶ岳」の五万分の一の地形図(大正元年測図昭和五年修正測図同二十八年応急修正)がある。大町市内から高瀬入国有林の掲載があるが、(これ以前は大正元年測図のもので道路、鉄道の敷設よりも前の年代になる)細かい記載なので自身で確認してほしい。
- 回答プロセス
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1 『大町市史 第4巻 近代・現代』p.490-491に資材運搬道路と電気鉄道軌道建設工事の説明がある。電気軌道敷設は大正12年に完成したという記載があり出典が『高瀬川電源開発工事あゆみ』となっている。
2 所蔵資料を調査したが、『高瀬入』 井上茂著 前田建設工業 1968 【N540/8】に若干記載があるのみ。
3 大町市図書館の蔵書検索をし、『高瀬川電源開発工事あゆみ』ほか関連資料の所蔵を確認、内容について照会をする。
4 大正末から昭和始めの該当地区の地形図を調査。大正元年測図昭和五年修正測図同二十八年応急修正の地図を見る。昭和初期のものではないが、3件が該当する。記載が細かいので質問者に直接確認を依頼する。地図番号N290.3/27/8、12、13(データ登録はされていない)
<調査資料>
『大町市史 第4巻 近代・現代』 大町市史編纂委員会編 大町市 1985 【N231/36/4-1】
『大町案内』 西沢龍川編 アルプス郷土社 1927 【N231/3】
『高瀬川(中房側)の電源開発と地域社会「水源開発の歴史に学ぶ」前編(明治~昭和初期』 伊東昇監修 【N543/21】
『高瀬川の水力発電』 東京電力高瀬川総合制御所編 東京電力 【N543/14】
『高瀬川ダム地域観光開発計画(案)調査報告書』 宮坂正治編 宮坂正治 【N689/7】
- 事前調査事項
- NDC
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- 河海工学.河川工学 (517 10版)
- 発電 (543 10版)
- 参考資料
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曽野綾子 著 , 曽野, 綾子, 1931-. 湖水誕生. 中央公論社, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001777230-00 , ISBN 4120014363 (【F/ソ/1】) -
曽野 綾子/著 , 曽野‖綾子. 湖水誕生 下. 中央公論社, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005682791-00 , ISBN 4120014371 (【F/ソ/2】)
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曽野綾子 著 , 曽野, 綾子, 1931-. 湖水誕生. 中央公論社, 1985.
- キーワード
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- 高瀬川発電所
- 東信電気
- 高瀬ダム
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵調査 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000213380