レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/08/30
- 登録日時
- 2023/11/22 00:30
- 更新日時
- 2023/11/22 00:30
- 管理番号
- 6001062161
- 質問
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解決
馬水槽とは何か知りたい。
- 回答
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馬水槽とは正面の上部が馬用、下部が犬猫用、裏面が人間の水飲み場となっているもので、JR新宿東口広場に設置されています。
・『トコトンやさしい水道の本 第2版 (B&Tブックス)』(高堂彰二/著 日刊工業新聞社 2022.2)
「第1章 2 馬水槽と蛇体鉄柱式共用栓」(p.12-13)に次の記述があります。
「馬水槽とは、上部の水を飲む所が馬用で、下部が犬猫用、裏面に人間の水飲み場となっている動物愛護の精神が息づいた水飲み施設のことです。現在は、JR新宿駅東口に設置されています。(中略)明治から大正にかけては当時の重要交通機関であった馬がよく利用されていました。交通運搬と都市水道発展の歴史を物語る記念物です。(後略)」(p.12)
また、「馬水槽と蛇体鉄柱式共用栓」の図が掲載されています。(p.13)
・『日本列島地名の謎を解く:地名が語る日本のすがた』(谷川彰英/著 東京書籍 2021.10)
「第3章10 新宿」(p.109-111)に次の記述があります。
「新宿駅東口の小さな広場に写真のようなモニュメントが残されている。これは欧米視察の際、中島鋭司博士がロンドン水槽協会からもらってきたもので、『馬水槽』と呼ばれている。赤い大理石で作られたもので、正面のライオン口は馬や牛、下の口は犬や猫、さらに後ろの口は人間が飲むものとされている。」とあり「新宿と水の歴史を伝える馬水槽」と記された写真が掲載されています。(p.111)
・岡並木「エッセイ 水の涸れた馬水槽」『道路建設』<561>(日本道路建設業協会 1994.10)p.22-23
「東京・新宿駅東口の広場に、高さ2メートルほどの太い赤大理石の塔がある。(中略)実はこの塔は東京市が1906年(明治39年)、ロンドンの水槽協会という団体から贈られた水飲み場だ。しかもただの水飲み場ではない。正面の上は馬、下は犬と猫用につくられている。そして塔の裏は人間の水飲み場になっている。(後略)」(p.22)と記載されています。
・新宿区立新宿歴史博物館「指定 有形文化財(工芸品)馬水槽」(2023/8/30現在)
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/collection/shinjuku-collection/kogeihin/192/
[事例作成日:2023年8月30日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生工学.都市工学 (518 10版)
- 日本 (291 10版)
- 参考資料
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- トコトンやさしい水道の本 第2版 高堂/彰二‖著 日刊工業新聞社 2022.2 (12-13)
- 日本列島地名の謎を解く 谷川/彰英‖著 東京書籍 2021.10 (109-111)
- 道路建設 日本道路建設業協会 日本道路建設業協会 560-563 563号:1994年総目次 ((561)22-23)
- https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/collection/shinjuku-collection/kogeihin/192/ (新宿区立新宿歴史博物館「指定 有形文化財(工芸品)馬水槽」(2023/8/30現在))
- キーワード
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- 水道(スイドウ)
- 馬(ウマ)
- 新宿(シンジュク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000341340