レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/01
- 登録日時
- 2023/03/09 00:31
- 更新日時
- 2023/03/09 00:31
- 管理番号
- 6001059815
- 質問
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解決
台風などで屋根が剥がれるのはなぜか。解説している資料を見たい。
- 回答
-
以下の資料が見つかった。
・『建築物等の耐風設計法プロ入門』(建築物等の耐風設計法プロ入門編集委員会/編集 日本建築センター 2022.1)
p.95
「外装材の破壊が大きな構造被害に結びつくことがよくある。」
「建築物の一部破壊によって飛散物が発生し、それが風下にある建築物の窓ガラス等に当たって窓ガラス等が破壊すると、風が建築物内部に吹き込んで内圧が急激に上昇する。屋根には元々負圧が作用しているので、それにこの内圧が加わると屋根全体に上向きの大きな風力が作用することになり、屋根が小屋組ごと吹き飛ばされるといった大きな構造被害に結びつく」
・『実務者のための建築物外装材耐風設計マニュアル』(日本建築学会/編集 日本建築学会 2013.2)
p.26
「風上の建物に被害が生じることによって飛散物が発生し、それが風下の建築物に衝突して被害を発生させる。これにより内圧が上昇して屋根全体が吹き飛ばされるといった大きな構造被害も発生する。」
また内圧以外の原因で剥がれた事例として次の資料が見つかった。
・池谷和浩「ニュース講座「事故に学ぶ」 台風で築2年の屋根がめくれ上がる」『日経アーキテクチュア』1112(日経BP社 2018.1)p.18-20
p.19「一般的には、強風時に屋根に作用する力にはまず「外圧」があり、屋根面全体を上方に引き上げる力が働く。また今回の強風は軒にほぼ正面から吹きつけており、壁面に当たった風が軒部分を下から突き上げた可能性がある。」
なお同ページには被害建物と、風がどのように当ったかの簡単な図が記載されている。
次の資料では実際屋根が剥がれた事例を紹介し、原因についても考察している。
・『2004年の強風被害とその教訓:強風被害が残したもの』(日本建築学会/編集著 日本建築学会 2006.3)
p.24-48「2.2 台風被害とその教訓」 p.93-99「3.4 大型屋根ふき材の飛散とその原因」
[事例作成日:2023年2月1日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 建築構造 (524 10版)
- 参考資料
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- 建築物等の耐風設計法プロ入門 建築物等の耐風設計法プロ入門編集委員会‖編集 日本建築センター 2022.1 (95)
- 実務者のための建築物外装材耐風設計マニュアル 日本建築学会∥編集 日本建築学会 2013.2 (26)
- 日経アーキテクチュア 日経BP社||[編] 日経BP社 1975- 1111-1116(2018.1-3) 1114号:付録あり (1112号:19)
- 2004年の強風被害とその教訓 日本建築学会∥編集著 日本建築学会 2006.3 (24-48,93-99)
- キーワード
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- 台風(タイフウ)
- 風害(フウガイ)
- 屋根(ヤネ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000330005