レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 190214
- 登録日時
- 2007/04/11 02:11
- 更新日時
- 2010/06/25 14:07
- 管理番号
- 秋田-0738
- 質問
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解決
明治元年函館に入港し榎本軍に拿捕された秋田藩軍艦「高雄丸」の資料(製造年月日、秋田藩が手に入れた経緯、トン数、大きさ、馬力)がほしい。
- 回答
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『幕府軍艦「回天」始』」(請求記号913.6/ヨアバ 吉村 昭 著 文藝春秋)のP37に、高雄はブレーキ商会から七万ドルで買った350トン、砲五門装備の蒸気船という記述あり。しかし資料というより分野的に小説になる。
『秋田人名大事典』(請求記号280/アア/郷 秋田魁新報社)P560 山本誠之助項目に米国ブレーキ商会から甲船アシュロット号を七万ドルで購入して秋田に回航すると記述がある。以下は同じ様な記述の資料。
『函館市史 通説編 第2巻』(請求記号211.8/ハハ/2 函館市史編纂室)P245に高雄についてアシュロット、第2回天丸と記述あり。
『函館戦争』(請求記号212/カハ/郷 加藤 貞二 著 無名舎出版)P136に1868年10/27汽船高尾(高雄ではなかった)が箱館へ寄港との記述あり。
『近世日本国民史 76』(徳富 猪一郎 著 近世日本国民史刊行会)に購入のことに少し触れている。また、『回天艦長甲賀源吾伝』(請求記号E421/191複写不可 石橋絢彦著)、『戊辰役戦史下』(請求記号A212.1/111/2 大山柏著)これらの資料には高雄の活躍が書かれているが、他に高雄自体についての詳しい記述はない。
2004年6月11日日本経済新聞朝刊にて元綱 数道が高雄丸について記述しているとあり、当館所蔵のこの方の著書『幕末の蒸気船物語』(請求記号552.7/モバ 元綱 数道 著 成山堂書店)を確認するとP137に高雄について排水量、トンなど詳しく記載がある。
なお、『幕末軍艦「回天」始末』の参考文献、『弘前藩記事1.2』坂本寿夫著(北方新社)、『北海道人名字彙』河野常吉編(北海道出版企画センター)には、記載なし。
『函館海戦史話』竹内運平著(みやま書房)、『薩摩海軍史』公爵島津家編纂所編(原書房)『鍬ヶ崎湊の明治維新』『宮古通鍬ヶ崎渡来船吟味応接役日誌』花坂蔵之助編、『宮古海戦秘聞』小島俊一著、『宮古海戦余話』大沢雄三郎記、『函館探索書』、『Une Aventure au Japan』Engene Collache、『田野畑村史』田野畑村役場刊、『普代村史』普代村役場刊 は、当館所蔵なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 8版)
- 各種の船舶.艦艇 (556 8版)
- 参考資料
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- 「幕末の蒸気船物語」(元綱 数道 著 成山堂書店)「幕府軍艦「回天」始末」「秋田人名大事典」「函館市史 通説編 第2巻」「函館戦争」「近世日本国民史 76」「回天艦長甲賀源吾伝」「戊辰役戦史下」
- キーワード
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- 軍艦
- 高雄丸
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000034430