1 足立区史にあたる
【資料1】
p.1048に「明治43年8月10日(1910年)連日大雨 水災」との記述あり。
p.1055~1056「明治43年の水害」では、「(前略)この年の大洪水は利根川、荒川の氾濫が最も大きく影響した」とあり、各地の増水量や、堤防決壊状況などが記載されている。埼玉県熊谷町(現在熊谷市)佐谷田と南足立郡千住大橋における荒川出水水量の比較表、表の備考(1)に荒川堤満水までの水高の詳細もあり。
2 図書館システムで〈明治/水害〉を検索し以下の資料にあたる
【資料2】明治43年に東京の下町を襲った大水害の体験談が掲載されている。また足立および下流域の古老の話が多数載っている。p.2~3には明治43年大洪水の写真あり。
【資料3】p.115からの「第6章 明治43年大水害」では埼玉県内の利根川中条堤決壊の詳細とともに荒川沿い地域の被災状況の詳細あり。
p.203からの「参考資料①荒川の出水特性と明治四十三年出水」には埼玉県内の荒川上流部・中流部の詳細な状況の記述や「山地崩壊箇所数」の表、堤防決壊箇所を示した地図4枚あり。
【資料4】草加市が明治四十三年の水害を体験した市民対象に聞き取り調査などを実施してまとめた報告書で、草加地域の水害の状況などが掲載されている。p.9の「表3 府県別被災状況(東京市『東京市史稿』変災編より)から埼玉県内の被災数が他の府県より多いことがわかる。
【資料5】p.5には明治43年(1910)8月9日と10日の「中央気象台天気図(複製)」あり。
p.10~21「石に刻まれた水害の証」には近県各地に建立されている碑の写真と解説あり、p.24~p.31には被災写真が64枚掲載されている。付録で「一府五県水害地図」(明治43年10月3日発行)の複製地図あり。
3 書架をブラウジング
『荒川新発見』(東京新聞「荒川」取材班/著 東京新聞出版局 2002)「大洪水に衝撃 放水路開削へ」p.127に明治43年の水害についての記述あり。
【資料6】p.34~p.48「2 明治43年の大洪水」に詳しい記述あり。
4 『東京市史稿』にあたる
『事項別目次索引』の事項p.949から「明治43年大水災」は「変災3-455」に導かれる。
『東京市史稿』変災編第3にp.455「明治43年大水災」に「(前略)市内の諸川氾濫し就中荒川利根川の出水甚しく堤防決壊し市中に浸水し(後略)」、「自8月1日至16日雨量配布之図 明治43年8月洪水報告(埼玉県熊谷測候所)所蔵」とあり。折込には8月10日午前6時の天気図あり。他にも各区の被災状況、交通機関などの公共インフラの被災状況、救護の様子あり。応急措置や善後策についても詳細があった。