レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20210619
- 登録日時
- 2021/06/19 15:03
- 更新日時
- 2021/12/10 14:57
- 管理番号
- 愛知県図-03467
- 質問
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解決
愛知県図書館敷地の南側にあった名古屋城三の丸の御園門(御園御門)と桝形の正確な場所を知りたい。
- 回答
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現在愛知県図書館が立っている敷地は、旧名古屋城三の丸の西南隅にあたる。
愛知県図書館の建設に先立ち、1988(昭和63)年に発掘調査が行われた。
(愛知県図書館HP「愛知県図書館 敷地の今昔」より URL:https://websv.aichi-pref-library.jp/shikichi.html (2021.10.17最終確認))
その発掘調査の報告書【資料1】『名古屋城三の丸遺跡 1』のp177~186に、「中・近世における三の丸」として、
現在の愛知県図書館の敷地の近世以来の変遷について詳しく解説されている。
・p182に御園御門は明治6年撤去、桝形は明治42年撤去とある。
・p185には御園門周辺の復元図が掲載されており、現代の地図(愛知県図書館が建てられる以前)に重ねて、
桝形の場所が示されている。
桝形は、現在の御園橋の西側にあったことがわかる。※関連ファイル参照
『名古屋城三の丸遺跡 1』は【資料2】「全国遺跡報告総覧」(奈良文化財研究所)のHPからも閲覧可能。(p185の復元図は見られるが、他の一部の図は表示されない)
また、御園門および周辺の変遷については、【資料3】愛知県図書館報「あゆち」第16号p5でも簡単に紹介している。(愛知県図書館HPから閲覧可能)
以下は参考資料
【資料4】『名古屋叢書 続編』第16巻(「金城温古録(4)」)p184、p188、p276、p289などに、当時の記録あり。
【資料5】『名古屋城を記録せよ!』p29に、御園門について簡単な記載があるが、場所については詳しく書かれていない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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【資料6】『広辞苑』(第7版)によると、桝形とは「城の虎口に設けた四角形の広場。そこに侵入した敵を周囲から攻撃する。」
- NDC
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- 中部地方 (215)
- 日本の建築 (521)
- 参考資料
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【資料1】愛知県埋蔵文化財センター 編 , 愛知県埋蔵文化財センター. 名古屋城三の丸遺跡 1. 愛知県埋蔵文化財センター, 1990. (愛知県埋蔵文化財センター調査報告書 ; 第15集)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002069269-00 (当館資料コード:1105574134) - 【資料2】名古屋城三の丸遺跡1-全国遺跡報告総覧(奈良文化財研究所)https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/1227(2021.10.17最終確認)
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【資料3】「特集 愛知県図書館の四半世紀」 『あゆち : 愛知県図書館報』16号(2016),p5. 愛知芸術文化センター愛知県図書館 , ISSN 18805663
愛知県図書館HP-県図書館の発行物のページから閲覧可能。
https://websv.aichi-pref-library.jp/ayuchi/16/ayuchi16-5.pdf(2021.10.17最終確認) -
【資料4】名古屋市教育委員会/編 , 名古屋市教育委員会. 名古屋叢書 続編 第16巻. 愛知県郷土資料刊行会, 1984.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I026296033-00 (当館資料コード:1111494736) -
【資料5】名古屋市博物館/編集 , 名古屋市博物館. 名古屋城を記録せよ! : 名古屋城百科『金城温古録』の誕生. 名古屋市博物館, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005929044-00 (当館資料コード:1109540878) -
【資料6】新村 出/編. 広辞苑 2 第7版. 岩波書店, 2018-01.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I081372577-00
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【資料1】愛知県埋蔵文化財センター 編 , 愛知県埋蔵文化財センター. 名古屋城三の丸遺跡 1. 愛知県埋蔵文化財センター, 1990. (愛知県埋蔵文化財センター調査報告書 ; 第15集)
- キーワード
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- 愛知県図書館
- 名古屋城
- 桝形
- 御園門
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300496
- 関連ファイル