レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年4月4日
- 登録日時
- 2018/04/24 11:50
- 更新日時
- 2019/01/22 15:20
- 管理番号
- 2018-10
- 質問
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解決
愛媛県内のオオカミについて
『愛媛県レッドデータブック』では、県内のオオカミに関する記録は、愛媛県総合科学博物館所蔵の頭骨のみで、分布情報も不明とされている。他にも県内のオオカミに関する情報がないか調べてほしい。
- 回答
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愛媛県内のオオカミに関する動物学的な資料は、既に調査済みの「愛媛県レッドデータブック」2014に記載されている内容のみとなっており、これ以外は、伝説や言い伝えが主となっている。愛媛でのオオカミの呼び名「ヤマイヌ」での記載も含む言い伝えの類を掲載しているものは参考【資料1】~【資料6】のとおり。
【資料1】p107-108
妻鳥地区(現在の四国中央市川之江)では、「狼が群れを成して海に向かって急ぐのが見え、密かに見送る事がしばしば見られたと互に語り合ったとの話」と記載がある。
【資料2】p82-83
お礼の鹿(四国中央市川之江)
ヤマイヌ(狼)が、喉に刺さった鹿の骨をとってくれたお礼に村人に鹿を届ける話。
p84 左衛門とヤマイヌ(伊予市)
犬寄席峠でヤマイヌから身を守るすべを教訓のように伝える話。次の記述があります。「この伝説のように、ヤマイヌに襲われることはしばしばあったようで、愛南町城辺や愛南町一本松、宇和島市吉田などの地域に同様の話が残っている。」
【資料3】p31-35
江戸時代の安永7年(1778年)、松山藩馬廻役・園田平蔵が、道後堀端(現松山市)で出会った獣(山犬)を退治する話。時の藩主・松平定静が『珍らしき山犬なれば、剥製にしてその方の家宝に致せ』といったという。
このほか、以下の【資料4】~【資料9】を確認したが、オオカミに関する記載はなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 哺乳類 (489)
- 参考資料
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- 【資料1】『宇摩史談 69号』p107-108(平成9年6月)宇摩史談会/発行 <当館請求記号K210.7-69>
- 【資料2】『えひめの伝説』妖怪編 土井中照/著 2010年発行 <当館請求記号K388-ドア-2010>
- 【資料3】『松山百点』No.61 昭和50年 松山百点会/発行
- 【資料4】『愛媛県史(地誌総論)』(愛媛県 1983年発行) <当館請求記号K200-31>
- 【資料5】『一本松町史』 一本松町史編集委員会編集 (一本松町 1979年発行) <当館請求記号K295.3-5>
- 【資料6】『城辺町誌』 城辺町誌編集委員会編集 (城辺町 1966年発行) <当館請求記号K295.3-2>
- 【資料7】『吉田町誌 下』 吉田町誌編纂委員会編集 (田町教育委員会 1971年発行) <当館請求記号K295.1-3-2>
- 【資料8】『愛媛の動物』清水栄盛著 松菊堂発行 1961年発行 <当館請求記号K482-2>
- 【資料9】『愛媛県動物誌』八木 繁一著 松山堂書店 1931年発行 <当館請求記号K482-1>
- キーワード
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- オオカミ
- 絶滅動物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000234960