いくつかの資料を確認したが、電流や抵抗についての値は確認できなかった。
電圧(電位差)に関しては次の資料に以下の記述があったので紹介。
・『生体情報計測』 星宮 望/著、森北出版、1997.7
→ p5 [2.生体電気現象 2.2興奮膜の電気現象]に筋細胞や神経細胞の内部の電位は、静止時にはその外部に対して-70~-90mVの負の値を有する、これを静止電位(resting potential)と呼ぶ、興奮時にはこのレベルから約100mV正の方向に短時間の電位上昇を呈する。これを活動電位(action potential)と呼ぶ。と書いてある。
この他にも生体の微小電気信号の計測の方法も記載されている。
・『理科年表 第94冊(令和3年)』 国立天文台/編、丸善出版、2020.11
→ p970に神経、筋肉の電解質濃度と静止電位、膜電位が表で記載してある。
ヒトの筋肉の静止電位は-70~-87mV
以下、調査の過程で確認した資料を紹介。
・『対話形式による講義 これでわかるニューロンの電気現象』 酒井 正樹/著、共立出版、2013.6
→神経細胞(ニューロン)を正しく理解するためのテキストで、1.静止電位の発生、2.活動電位の発生、3.活動電位の伝導などと電気の流れる仕組みを対話形式で書かれている。
・『トコトンやさしい人体のしくみの本』 倉橋 隆/著、日刊工業新聞社、2015.6
→ 高校生レベルの生物や物理・化学の知識があれば理解できる用語と文章で、人体のしくみをわかりやすく図解している。p30に「私たちの体の中の細胞は電気を帯びている」という項が書かれている。
・『絶対にわかる心電図攻略のツボとコツ』 平井 恵二/著、エクスナレッジ、2012.6
→ 心電図の読み方の本ですが、電気生理のわかりやすい解説書となっている。