①では、「ミツバチの巣はどうして六角形なの?」という問いに対して、「六角形の巣には、いくつもの優れた点があります。でも、六角形にする理由やつくり方などは、まだよくわかっていません。」と答えている。さらに、詳しい説明として「ミツバチだけでなく、アシナガバチやスズメバチの巣も、きれいな六角形の小部屋が並んでいます。このような六角形の立体構造は、「ハニカム構造」と呼ばれています。ハニカム構造の最大の特徴は、少ない材料で最大の広さがある部屋をつくれることです。しかも、部屋はとても安定感があり、軽くてじょうぶです。ハニカム構造の優れたしくみは、わたしたちのくらしにも取り入れられ、人工衛星などのいろいろな機器や、建築材料などに利用されています。」と記載されている。また、分かりやすい図と共に「丸いと、部屋と部屋の境目にすき間ができてしまうので、すき間をうめる材料が必要になる。六角形だと、すき間ができないので、余計な材料を使う必要がない。」と記載されている。さらに、「六角形には、まわりからの力に対して強いという、優れた点もあるよ。」との記載がある。
②には、「美しい六角形」という項目に、「巣が六角形であるわけは、ふつうのえんぴつと色えんぴつを、何本か束にしてみると、よくわかります。ふつうのえんぴつは断面が六角形で、ぎっしりとすきまなくならびますが、色えんぴつは断面がまるくて、すきまができます。もし、ミツバチの巣が、まるい形の集まりだと、すきまができてしまうでしょう。それだけ、多くの材料が必要になり、また、強さの点でも、六角形の集まりよりも弱くなるでしょう。少ない材料で、できるだけ広く、じょうぶなへやをたくさんつくろうとすると、六角形になるのです。」と説明がある。
③には、「六角形のひみつ」という項目で、「ミツバチやスズメバチの巣は、正六角形が集まったつくりです。正六角形をならべると、すきまが生まれないので、上からの圧力にとても強くなります。この構造を「ハニカム(=蜂の巣)構造」といい、じょうぶで軽い構造であることから、飛行機やレーシングカー、さまざまな建築物にも使われています。ハチがこうした構造を、自然に身につけたとはおどろきです。」と記載されている。