レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年12月08日
- 登録日時
- 2007/05/08 13:29
- 更新日時
- 2007/05/23 18:27
- 管理番号
- C07-002
- 質問
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解決
リチウムイオンキャパシタについての原著論文を探しているが、短報ばかりヒットする。原著論文を探したい。
データベース「JDream」を検索したとのこと。
- 回答
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データベース「JDream」で検索した結果の英文標題から英語のキーワードをみつけ、
データベース「Web of Science」も検索してみると、2005-2006年発行では10数件あり。
また、JDreamではシソーラスを確認し、同義語などで検索→これも短報が多い。
最近の研究開発であるため、原著論文がまだ少ない可能性もある。
新聞記事をデータベース「日経テレコン21」で検索。
→新聞記事から技術供与の話がわかった。
特許をIPDLやesp@cenetで検索。
→富士重工業が出願した特許が見つかった。
- 回答プロセス
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利用者によると、リチウムイオンキャパシタの技術は最近、富士重工業で研究開発されていることなので、
まだあまり文献がないのかもしれないとのこと。
確かに、研究開発がされて間もないものは、まだ短報や予稿などが多く、原著論文は少ないかもしれない。
①データベース「JDream」で検索した結果の“英文標題”からキーワードを調べ
英語表記を調べ、データベース「Web of Science」で検索。
→この場合、“リチウムイオンキャパシタ”は“lithium ion capacitor*”となる。
このキーワードで検索すると、50数件ほどしかヒットしない。検索結果の発行年の内訳を見ても、2005年~2006年にやっと10数件あるのみでやはり少ないよう。
②JDreamに戻り、“リチウムイオンキャパシタ”の同義語、またシソーラスであるのかを調べるため、
シソーラスブラウザで検索。リチウムイオンは準シソーラス語でキャパシタはシソーラス語で同義語は
“コンデンサ”ということがわかった。これらの言葉を使い検索してみるが、やはり短報が多い。
③富士重工業のホームページ(http://www.fhi.co.jp/about/index.html 最終アクセス2007/5/9)を調査。
研究開発の報告書などはなし。(サイト内検索で、“スバル技報”を探したが、ヒットしなかった。)
④新聞記事も念のため調べてみる。データベース「日経テレコン21」で検索。
6件しかヒットせず、うち富士重工業のものは1件のみ。
新聞記事によると、今年6月に富士重工業はこのリチウムイオンによるキャパシタの技術を
昭栄エレクトロニクスに供与したそうで、これからもっと研究が進むのではないかと思われる。
供与したということは、特許も取得されているはず。
⑤特許を検索するため、IPDLを検索
“リチウムイオンキャパシタ”に関する特許が出願されており、公開されている。
また、esp@cenetで“lithium ion capacitor”で検索すると、富士重工業が日本で出願している特許の
国際出願が検索できる。自分でも検索してみるよう、これらの方法を後日連絡済み。
★ちなみに、富士重工業が開発したリチウムイオンキャパシタはリチウムイオンを負極にため込み電極間の電位差を大きくし、
より多くの電気を充放電できる。この技術を将来、ハイブリットカーに生かされるとのこと。
- 事前調査事項
- NDC
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- 電磁気学 (427 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- リチウムイオンキャパシタ
- コンデンサ
- ハイブリッドカー
- 照会先
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- IPDL特許電子図書館(http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl)
- ヨーロッパ特許庁esp@cenet(http://ep.espacenet.com/)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学院生
- 登録番号
- 1000034882