レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月19日
- 登録日時
- 2024/02/23 11:00
- 更新日時
- 2024/03/11 11:26
- 管理番号
- 中央-1-0021703
- 質問
-
解決
またたびを活用したビジネスについて検討している。以下の情報について、参考になる資料があれば紹介してほしい。
①またたびの栽培方法および栽培に関する情報
②またたびの特性や効果に関する最新の研究や専門書
③またたびを活用したビジネス事例
資料がさいたま市図書館にない場合は、他のリソースへのアクセス方法を教えてほしい。
- 回答
-
①~③について、回答プロセス○印の資料を紹介した。
- 回答プロセス
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<①またたびの栽培方法および栽培に関する情報>
○『最新樹木根系図説 各論』苅住昇/著 誠文堂新光社 2010年
p489 栽培方法(説明はp6~8)
○『果樹園芸大百科 16 落葉特産果樹』農文協/編 農山漁村文化協会 2000年
p331-339 マタタビの栽培技術の基礎、栽培の実際について詳しく記述あり。
○『園芸植物大事典 2 コンパクト版』小学館 1994年
p2282-2284 マタタビ属
マタタビ科の植物について生息地や特徴などの説明あり。
p2284「マタタビはあまり栽培されないが、栽培する場合は雌木からとった穂木を挿木して増殖し、水質のやや多い地に植える」との記述がある。
○『薬草500種-栽培から効用まで』馬場篤/文 大貫茂/写真 誠文堂新光社 1996年
p105 マタタビの栽培法、効用、使用法等の記載あり。
○「木の国 森の資源の活かし方」(和歌山県農林水産総合技術センター林業試験場) https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070100/070109/gaiyou/006/seika/pamphlet/d00157498_d/fil/wakayama_matatabi.pdf(2024.3.1最終確認)
植え付けや栽培、収穫に関して分かりやすくまとまっている。
○「果実・果樹情報>特産果樹>落葉果樹>マタタビ」(公益財団法人中央果実協会)
https://www.japanfruit.jp/Portals/0/images/fruit/endemic/pdf/matatabi.pdf(2024.3.1最終確認)
<②またたびの特性や効果に関する最新の研究や専門書>
○『食べる薬草・山野草早わかり』主婦の友社/編 主婦の友社 2018年
p151-152 またたびの成分や採取法が記されている。
○『最新食べて治す医学大事典』根本幸夫/監修 山ノ内愼一/監修 中村丁次/監修 浅野次義/監修 磯田進/監修 主婦と生活社 2018年
以下のページにマタタビの薬効について記載あり。
p258 強心作用
p305 痛みを和らげる、利尿
p326 体を温める、鎮痛
○『原色牧野和漢薬草大圖鑑 新訂 岡田稔』三橋博/旧版監修 和田浩志/編修 寺林進/編修 近藤健児/編修 北隆館 2002年
p310 マタタビの薬用部分、成分、薬効と薬理、使用法について記載あり。最新の情報ではないが、効果が分かる。
○上野山 怜子,西川 俊夫,宮崎 雅雄「ネコにマタタビ:その特異な行動の謎」『生物の科学 遺伝』2023年3月号,p117-123
×『毒の科学 毒と人間のかかわり 毒はどのように利用され解明されてきたのか、文化的・歴史的にアプローチする』船山信次/著 ナツメ社 2013年
×『生薬と漢方薬の事典』田中耕一郎/編著 日本文芸社 2020年
○「伝統医薬データベース・木天蓼(またたび)」(富山大学和漢医薬学総合研究所)
https://dentomed.toyama-wakan.net/ja/%E7%94%9F%E8%96%AC%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%83%85%E5%A0%B1/%E6%9C%A8%E5%A4%A9%E8%93%BC/SCC000347?w=1(2024.3.1最終確認)
またたびの生薬学術情報がのっている。
○上野山 怜子,西川 俊夫,宮崎 雅雄「ネコがマタタビに反応する生物学的意義の解:マタタビへの顔の擦り付けは蚊への化学防除を可能にする」『化学と生物』59巻9号2021.9 p435-440
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/59/9/59_590807/_pdf/-char/ja(2024.3.1最終確認)
雑誌論文。科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)で閲覧可能。
○「マタタビ抽出物による昆虫忌避剤・殺虫剤」(新技術説明会)
https://shingi.jst.go.jp/list/list_2020/2020_3tohoku.html(2024.3.1最終確認)
2021年3月4日(木)に行われた環境に関する新技術説明会において、上記の研究成果をもとにした新技術をプレゼンしている。発表資料(PDF)とプレゼン動画あり。
○「ネコのマタタビ反応の謎を解く 第2弾! ~完全肉食のネコがマタタビを舐めたり噛んだりする理由が明らかに~」(岩手大学農学部)
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2022/06/005512.html(2024.3.1最終確認)
上記の研究の続きの研究結果をまとめたもの。
似た内容の論文が下記の雑誌に掲載されている。
○宮崎 雅雄,上野山 怜子,西川 俊夫「ネコのマタタビ行動」『化学』2023年05月号,p425-430
○「ネコが大好きなマタタビ、あげても安全 ~マタタビの葉を原料とした嗅覚エンリッチメントの開発~」(岩手大学農学部)
https://www.iwate-u.ac.jp/info/news/2023/09/005882.html(2024.3.1最終確認)
同研究の最新情報。
<③またたびを活用したビジネス事例>
○『鉄道旅で「道の駅”ご当地麵”」 全国66カ所の麵ストーリー』鈴木弘毅/著 交通新聞社 2016年
p70-71「まさかのマタタビ麺とどっさりフキ煮」の章に、北秋田市のビジネス事例あり。効能も記載あり。
○『民具のデザイン図鑑-くらしの道具から読み解く造形の発想-』武蔵野美術大学民俗資料室/編 加藤幸治/監修 誠文堂新光社 2022年
p54 マタタビを使った岩手の面岸箕(おもぎしみ)の写真と解説あり。
△『長寿村の秘食』川目竜央/著 保育社 1994年
p18 奥会津探訪の中に、お年寄りがマタタビ籠を作っているという記述が出てくるが、それだけで特に参考にならなさそう。
○「またたび酒「天蓼」(おいしく食べて和歌山モール)[和歌山県庁作成HP])
https://oishii-wakayama.com/products/b_042_04/(2024.3.1最終確認)
和歌山県産のまたたびを使用したリキュール。
○「バリ島でも、美郷町でも。地元の人と組み合い、”新名物”を仕掛ける4児の父 みさとと。 島根県美郷町魅力再発見プロジェクト」(島根県美郷町HP)
https://www.town.shimane-misato.lg.jp/misatoto/biographies/toshinori-tanaka/ (2024.3.1最終確認)
→詳しい製品の説明「またたびクラフトコーラ」(島根県美郷町HP)
http://misato-sambal.com/matatabi-cola/
島根県美郷町のビジネス事例。
○「藤原ゼミが「クラフトビール」を共同開発!原材料の収穫から製造・販売まで取り組んでいます。」(広島経済大学)
https://www.hue.ac.jp/news/topics/b0b5mu000000osef.html (2024.3.1最終確認)
地域ブランド商品の開発を目指し、特産物の「またたび」や「緑茶」に目を付けた大学生と、広島県山県郡安芸太田町の酒造が共同開発で地域活性化施策に取り組んでいる事例を掲載している。
○「マタタビが名物の網走市」(北海道ファンマガジン)
https://hokkaidofan.com/matatabi/ (2024.3.1最終確認)
「フルーツまたたび」「北のパッションフルーツ」として網走市が売り込んでいる。
上記のビジネス事例は一例であり、それ以外にも、オンラインデータベース「日経テレコン」(日経各紙の記事の検索・閲覧可)で「またたび」を検索すると数多くある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 果樹園芸 (625 10版)
- 薬学 (499 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- マタタビ
- ビジネス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346539