レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/06/06
- 登録日時
- 2007/09/21 02:12
- 更新日時
- 2007/12/27 14:50
- 管理番号
- 埼浦-2007-052
- 質問
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未解決
白石山(ハクセキザン)別名毘沙門山(ビシャモンヤマ)について、登山禁止となった前後の経緯を知りたい。昭和48年に倉尾鉱山が休鉱となり、登山禁止となったようだ。
- 回答
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採掘の開始時期以外は、確定的な情報が確認できず。1970年7月より倉尾鉱山として石灰岩の採掘が開始され、1996年頃までに採掘が中断されたらしい。登山については、1971年頃に南側登山道が入山禁止となり、ついで1982年頃までには全山禁止となったらしい。
- 回答プロセス
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以下、調査した資料。
『埼玉大百科事典 4』(埼玉新聞社 1975)p178「最近秩父セメントの採掘が始められ登山禁止…」の記述あり。
『秩父セメント五十年史』(秩父セメント 1974)p295-296 倉尾鉱山の項「45年7月から採掘所が開設され…」の記述あり。
『金属非金属・石灰石・石油天然ガス鉱山名簿 昭和55年版(昭和54年12月末現在)』(通商産業省立地公害局 1980) 倉尾鉱山の記述あり。
『日本の石灰石』(石灰石鉱業協会 1983)p337 武甲鉱床の項「現在、この鉱床を下記の鉱山が稼動している」として倉尾鉱山の名称が記載されている。
『広報おがの No.150』(1970.11) 「秩父の将来を考える 第4回」p5 写真「採掘の始まった白石山」のみ。具体的な記述はない。
『広報おがの No.170』(1972.7)「町の基本構想 第5回」p5 写真「開発される白石山」 採掘に関する文章のみで、入山禁止に関する記述はない。
藤本一美「山行報告 胡桃差峠・牛首峠 白石山(毘沙門山)探索」(『奥武蔵 No.290』奥武蔵研究会 1996.7)p14-16 p16「石灰石採掘も中断しているとの情報を入手したので、踏査計画を練ってみた(中略)昭和46年頃には、白石山の石灰岩採掘が激しくなり登山禁止になってしまったことが影響しているようだ。」
『西上州の山と峠』(佐藤節 新ハイキング社1982)p112-113 毘沙門山 p113「昨今は、大指はじめ南面の一般登路が、石灰岩採掘のため、登山者の入山を禁止しておりますが、(中略)(昭和41年6月5日・43年10月27日踏)(現在は石灰岩採取がすすみ危険のため入山禁止中)」
『西上州の岩山藪山』(二木久夫 現代旅行研究所 1981)p31-34 白石山(びしゃもん山) 昭和46年4月11日
p33「南直下は石灰岩の採掘現場で、(中略)四年前は下の方で採掘しはじめたばかりだったが、すでに尾根直下までトラック道が登ってきている。」
なお、新聞等では関連記事について確認できず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 各種の金属鉱床.採掘 (562 9版)
- 戸外レクリエーション (786 9版)
- 地形学 (454 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉大百科事典 4』(埼玉新聞社 1975)
- 『秩父セメント五十年史』(秩父セメント 1974)
- 『金属非金属・石灰石・石油天然ガス鉱山名簿 昭和55年版(昭和54年12月末現在)』(通商産業省立地公害局 1980)
- 『日本の石灰石』(石灰石鉱業協会 1983)
- 『広報おがの No.150』(1970.11)
- 『広報おがの No.170』(1972.7)
- 『奥武蔵 No.290』(奥武蔵研究会 1996.7)
- 『西上州の山と峠』(新ハイキング社1982)
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『西上州の岩山藪山』(現代旅行研究所 1981)
- キーワード
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- 鉱山-埼玉県-歴史
- 登山
- 白石山(ハクセキザン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000037683