レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/02/21
- 登録日時
- 2010/04/29 02:00
- 更新日時
- 2011/01/19 13:27
- 管理番号
- 長野市立長野-07-008
- 質問
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解決
「k㎡」は一般的に「平方キロメートル」ですが、「キロ平方メートル」とも読めます。
そこで「k㎡」について、
①一辺1㎞の正方形の面積
②一辺1mの正方形の面積の千倍
①と②どちらが正しいか、そしてその根拠を示す資料
- 回答
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はじめにいくつかの資料からの抜粋をご紹介します。
キロ kilo
「キロは1000を意味する接頭詞である。例えば1キロメートルは1000メートルを表す。キロメートルを㎞と略記するが、kはキロ、mはメートルの頭字である。メートル法では、原則として基本単位の1000倍を基礎とする。したがって接頭詞キロをつける。あるいは1000で割って、千分の一を表すミリをつける。」
メートル法
「今日最も広く使われているメートル法の基本単位は、長さがメートル(m)、容積がリットル(l)、質量がグラム(g)である。(略)ミリ(千分の一)、キロ(千倍)などの接頭詞をつけて、メートル、リットル、グラムから関連した補助単位を使う。ほかにもいくつかの接頭詞がある(「SI単位系」の項目を参照)。
面積 面積の単位は次のとおりである。
・平方ミリメートル(m㎡) 1㎜×1㎜の面積。
・平方センチメートル(c㎡) 1㎝×1㎝、すなわち10㎜×10㎜の面積=100m㎡。
・平方メートル(㎡) 1m×1m、すなわち100㎝×100㎝の面積=10000c㎡。
・平方キロメートル(k㎡) 1㎞×1㎞、すなわち1000m×1000mの面積=1000000㎡。
・ヘクタール(hectare、㏊) 10000㎡、すなわち100m×100mの面積に等しい。100?=1k㎡。」
・キロ (kilo) 〔k〕
10の三乗(1000)倍を表すSI接頭語。
・キロメートル (Kilometre) 〔km〕
接頭語付きSI単位。定義:1メートル〔m〕の10の三乗倍。1㎞=10の三乗m(1000m)
・平方キロメートル (square kilometre) 〔k㎡〕
接頭語付きSI組み立て単位。定義:一辺の長さが1キロメートル〔㎞〕の正方形の面積。1k㎡=10の六乗㎡(平方メートル)
以上の資料から、ご質問の①②について式にすると、
①一辺1㎞の正方形の面積
1㎞×1㎞=1k㎡ (1000m×1000m=1000000㎡)
②一辺1mの正方形の面積の千倍
1m×1m=1㎡ 1㎡×1000=1000㎡
となり、面積が異なるため、「k㎡」はご質問の①一辺1㎞の正方形の面積であると解釈いただけるかと思います。
また資料には1k㎡は1平方キロメートルという単位であるとなっております。
- 回答プロセス
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400の棚を見る。
『はじめからのすうがく事典』にあたる。
p109に「キロ」の項目あり。p434に「メートル法」の項目あり。
「単位」で所蔵検索。『SI単位早わかり事典』にあたる。
p89に「キロ」の項目あり。p106に「キロメートル」の項目あり。p185に「平方キロメートル」の項目あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 物理学 (420)
- 参考資料
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- 『はじめからのすうがく事典』Thomas H.Sidebotham/〔著〕,一松 信/訳 朝倉書店 2004.09 <410サ>
- 『SI単位早わかり事典』SI単位事典編集委員会/編 明現社 1993.08 <609エ>
- キーワード
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- 単位
- 数学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000066360