レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月26日
- 登録日時
- 2023/06/03 10:06
- 更新日時
- 2023/11/18 10:14
- 管理番号
- 埼久-2023-015
- 質問
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解決
ニンニクのセレン化合物(有機化合物セレン)の化学式(構造式)が知りたい。
- 回答
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以下の資料と情報を提供した。
1 図書
『ニンニクの科学』(齋藤洋監修 朝倉書店 2000)
p105「4.3 有機セレニウム化合物」の項にセレニウム化合物3種の構造式あり。
『ミネラルの事典』(糸川嘉則編 朝倉書店 2003)
p298-299「6.2 食品中のセレン」の項に、p299「セレンを意図的に蓄積させたニンニク、タマネギ、ブロッコリにおいては、遊離のSe-メチルセレノシステイン、あるいはγ-グルタミル-Se-メチルセレノシステインが主要なセレン化合物として報告されている。」とあり、これらのセレン化合物の構造式あり。
『栄養・生化学辞典』(野口忠編著 朝倉書店 2002)
p358「セレノシスチン」「セレノシステイン」「セレノメチニオン」の項にそれぞれの構造式あり。
2 インターネット情報
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)小椋康光著「植物におけるセレン及びその同族元素の代謝機構」(『Biomedical Research on Trace Elements 20巻3号』 p240-246 日本微量元素学会 2009.10 https://doi.org/10.11299/brte.20.240)
p241のFigure1に検出されたセレン化合物ほか、8つのセレン化合物の構造式あり。
p242 無臭ニンニクに含まれるセレン化合物を調べる実験で、有臭ニンニクと同様のセレン化合物が検出されたとの記述あり。
《J-GLOBAL》(http://jglobal.jst.go.jp/ 科学技術振興機構)
「化学物質目的別検索」(https://jglobal.jst.go.jp/#%7B%22category%22%3A%227%22%7D)
物質名を入力して検索すると、構造式や分子式を調べることができる。
- 回答プロセス
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1 〈NDC分類:498.55〉〈NDC分類:431.12〉の参考図書を確認する。
2 自館目録を〈ニンニク〉で検索する。
『ニンニクの科学』(齋藤洋監修 朝倉書店 2000)
p105「4.3 有機セレニウム化合物」の項に「ニンニクは生体必須微量金属として、セレニウムを多く含むことが知られている」とあり。p118-122に参考文献の記載あり。
3 《調査研究に役立つリンク集》(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/link_site.html 埼玉県立図書館)をあたる。
《「健康食品」の安全性・有効性情報》(https://hfnet.nibiohn.go.jp/ 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)「素材情報データベース」(https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/hf2.html)を確認する。
4 2より《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)を〈ニンニク & セレニウム〉で検索する。
5 《J-GLOBAL》(https://jglobal.jst.go.jp/ 科学技術振興機構)を検索する。
(1)2の参考文献を確認するため、〈Identification of Natural Abundance Organoselenium〉で検索する。
CAI X‐J[ほか]著「ネギ属の化学 原子発光検出器付ガスクロマトグラフィーによる,ニンニク摂取後のヒト呼気中の天然有機セレン化合物の定量」(『Journal of Agricultural and Food Chemistry Vol.43 No.7』(埼玉大学図書館所蔵ほか)
本文は公開されていないが、《J-GLOBAL》(http://jglobal.jst.go.jp/ 科学技術振興機構)上の同論文の書誌情報ページ(https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902186176044819)に物質索引の項あり。各物質の化学物質情報へのリンクがあり、リンク先に化学式(構造式)あり。
(2)(1)より収録情報を確認する。
《J-GLOBAL》(http://jglobal.jst.go.jp/ 科学技術振興機構)「収録情報」(https://jglobal.jst.go.jp/aboutus/content)
登載対象としている基本情報に「化学物質」があり、「化学物質目的別検索」(https://jglobal.jst.go.jp/#%7B%22category%22%3A%227%22%7D)へのリンクあり。
〈その他調査済み資料〉
『微量栄養素小事典 健康と病気を理解するために』(M.ツィンマーマン著 西村書店 2008)
『化合物の辞典』(高本進〔ほか〕編集 朝倉書店 1997)
『分子から酵素を探す化合物の事典』(八木達彦編著 みみずく舎 医学評論社 2009)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2021年9月26日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 9版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498)
- 参考資料
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- 『ニンニクの科学』(齋藤洋監修 朝倉書店 2000) , ISBN 4-254-10174-0
- 『ミネラルの事典』(糸川嘉則編 朝倉書店 2003) , ISBN 4-254-10183-X
- 『栄養・生化学辞典』(野口忠編著 朝倉書店 2002) , ISBN 4-254-43075-2
- キーワード
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- ニンニク
- セレン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 化学
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000334147