1 足立区資料を見る。
『川の生き物たち』2(東京都足立区都市環境部環境課 1989)
p.189に「クロベンケイガニ捕獲」とあり。昭和63年5月25日の調査。調査地点は荒川右岸西新井橋~扇大橋間の河川敷。
p.190には「(前略)クロベンケイガニは主にヨシ原などに多く特に西新井橋~扇大橋(右岸)、江北橋~熊の木水門(左岸)のヨシ原にかなり高密度に生息しているのが認められた」とあり。
別冊付録p.12「水辺の動物」には「水辺のヨシ原にはたくさんのクロベンケイガニがすんでいます。これを食べにサギ類がよくヨシ原に来ています(後略)」の記述あり。
『隅田川・荒川』(建設省関東地方建設局荒川下流工事事務所著 学芸出版社 2000)
「荒川の自然を知ろう」p.95荒川の魚貝類に「(前略)甲殻類のクロベンケイガニ、テナガエビなどもおり(後略)」とあり。
【資料1】
「荒川下流のそのほかの生きもの」p.71にモズクガニ・チゴガニ・コツメガニ・ヤマトオオガニ・クロベンケイガニのカラー写真と共に住んでいる場所の説明あり。
2 インターネットで検索(最終アクセス日2022年11月20日)
荒川に関する足立区施設「足立区荒川ビジターセンター」のホームページ
「活動紹介」から「荒川ビジターセンター活動報告書」令和3年度PDFを見る。(
https://www.ces-net.jp/ara-vc/_src/69626131/%E4%BB%A4%E5%92%8C3%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E8%8D%92%E5%B7%9D%E3%83%93%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf?v=1666165617307)
資料2「令和3年度荒川ビジターセンター自然調査結果」の一覧表「両生類・爬虫類・哺乳類・魚類・その他」にクロベンケイガニ・アカテガ二・ベンケイガニあり。
「荒川情報」から「荒川と人との関わり」に「カニとりの思い出」(
https://www.ces-net.jp/ara-vc/database/arakawa_memories.html)に「ベンケイガニ」と「クロベンケイガニ」の記述あり。
〈荒川河川敷/カニ/蟹〉で検索
あらかわクリーンエイド・フォーラム「カニなんだけど水って好きじゃないんだよね~クロベンケイガニ~」(
https://cleanaid.jp/diary/2011/05/1760.html)に「荒川河川敷で極々、普通に見れるカニは?そう、ベンケイガニの仲間の「クロベンケイガニ」です。ヨシ原の中や草むらでゴソゴソと動く彼らです。」とあり。
赤羽経済新聞の記事「荒川知水資料館アモアで「大図鑑あらかわのカニ」展 3種のカニの展示も」(
https://akabane.keizai.biz/headline/196/)には、北区周辺で見られる3種類のカニとしてサワガニ、クロベンケイガニ、ベンケイガニの名前が紹介されている。
3 一般図書で調べる
【資料2】
「クロベンケイガニ」p.209生息地「(前略)主に河口から下流の草地、湿地、土手に巣穴を掘って生息(中略)夜間は活発に動き回り、海から数㎞離れた所に出現することがある(後略)」とあり。
「モズクガニ」p.283生息地「(前略)河口域や河川の下流から上流まで広く生息する(後略)」とあり。
【資料3】
「モズクガニの生態」p.137「(前略)水際の干出域でも徘徊することは可能であり、増水時に水から出て陸域部に避難していることも考えられる(後略)」とあり。
【資料4】
「川と海を往来するモズクガニの生態」
p.111「(前略)雄ガニと雌ガニは、秋に産卵のために河川を下り河口付近で交尾、抱卵し(後略)」とあり、p.112「モズクガニが時折、河川近くの陸上を歩いていることが観察されているが、短時間であれば陸上での歩行は十分に可能である」とある。
【資料5】
p.27~p.30「雨とか夏の満潮時になると、カニたちが道端に出てくることがあるのはどうして?」にベンケイガニの仲間が出てくる理由として「呼吸のための水分補給」「脱皮のための給水」があり、更に夏の大潮の満潮時に海辺に大挙して集まってくるのは「卵を産みに送り出すために山からやってきた」とあり。
他にあたった資料
『川の生きもの』(東京都足立区環境課調査係 1993)
『川の生き物たち』(東京都足立区都市環境部環境保全課 1985)
『川の生き物たち』3(東京都足立区環境課調査係 1993)
『荒川わくわくブック』(国土交通省荒川下流工事事務所 2001)