以下の資料に関連の記述を確認しました。
・『鹿沼市史 民俗編』(鹿沼市史編さん委員会/編 鹿沼市 2001)
p.671-672「第四章 今宮祭礼 第四節 屋台と囃子 第一項 屋台 屋台の特徴」の項に、屋台彫刻の制作者の名前が記録にあり、磯部一門の石塚吉明、神山政五郎が屋台や社寺彫刻で活躍していると記述があります。
また、県内各地の屋台製作について、日光東照宮の造営に携わった職人達が、各地へ往来・逗留した時に作ったとの伝承がよく聞かれるとの記述があります。
・『写真集鹿沼の彫刻屋台』(阿部勝/企画 武田日東輝/構成 柳田芳男/解説 佐藤勇/ほか 撮影 晃南印刷 1991)
見開きページ 「鹿沼の彫刻屋台」(柳田芳男/著)の項に、屋台彫刻と日光山造営の彫師に関する伝承及びそれに対する考察の記載があります。
・『彫刻屋台鹿沼秋まつり』(鹿沼秋まつり実行委員会事務局(鹿沼市役所観光交流課)/編,出版 2018)
p.6 「鹿沼宿 鹿沼宿と彫刻屋台」の項に、江戸時代の鹿沼宿における商業面での発展と彫刻屋台の特徴に関する記載があります。
・『鹿沼秋祭り2018』(晃南印刷 2018)
p.11 「鹿沼今宮神社祭の屋台行事 鹿沼秋まつりの歴史 彫刻屋台の登場」の項に、彫刻の飾りつけは日光東照宮に携わった彫工が多く鹿沼宿にいたこともあり絢爛豪華となり、現在の彫刻屋台が完成した、と記述があります。
・『祭屋台等製作修理技術記録』(祭屋台等製作修理技術者会/編,出版 2009)
p.2 「鹿沼いまみや付け祭りのあらまし」の項に、寛政時代に踊り屋台の一部に彫刻を飾るようになり、現在の彫刻屋台の祖型ができあがると記述があります。
p.4 「鹿沼彫刻屋台の概要」の項に、江戸時代に製作された屋台は、東照宮造営の影響を受け、技術を持った高名な職人が製作に関わったとの記述があります。
・『鹿沼市史 通史編 近世』(鹿沼市史編さん委員会/編 鹿沼市 2006)
p.328-330 「第2章 商工業と交通 第2節 職人の活躍 4 彫刻師と寺社の装飾彫刻 (1)彫刻師の活躍」の項に、寺院・神社・屋台彫刻で活躍した彫刻師の記述があります。
・『鹿沼史林 第44号』(鹿沼史談会/編,出版 2004)
p.31-36 「医王寺唐門の彫刻」(国立恵俊/著)の項に日光陽明門の写しとされる総体の彫刻と記述があります。