レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/04/21
- 登録日時
- 2023/05/02 00:30
- 更新日時
- 2023/05/19 11:43
- 管理番号
- 14513289
- 質問
-
未解決
坪井洋文/著「刈敷考-日本人の農耕観」第32回日本民俗学会年会 222号
この論文を探しています。
「第三ニ回日本民俗学会年会〈シンポジウム〉」請求記号:Z8-260 国立国会図書館書誌ID:2257660 にありますでしょうか。
ない場合、他の資料で掲載されているものはあるでしょうか。
- 回答
-
ご照会の資料1の目次を調査しましたところ、「第32回日本民俗学会年会 シンポジウム」は確認できましたが、その中にお探しの論文は見つかりませんでした。
なお、222号と書かれていましたので、当該資料の 222号を調査しようとしましたが欠号でした。
【 】内は国立国会図書館請求記号です。書誌事項末尾に◎を付した資料は国立国会図書館デジタルコレクションの国立国会図書館内/図書館・個人送信対象資料です。
資料1
日本民俗学会 編『日本民俗学会報(134)』日本民俗学会, 1981.4【Z8-260】
この他、以下の(1)〜(3)のとおり調査しましたが、お尋ねの坪井洋文「刈敷考―日本人の農耕観」の論文としての雑誌等への掲載情報は見当たりませんでした。
白山市立図書館、明治大学図書館に、第32回日本民俗学会年会のプログラムと発表要旨の所蔵があるようです(当館では所蔵が見当たりませんでした)。これらに「刈敷考―日本人の農耕観」の掲載があるかは不明ですが、参考までにご紹介します。
白山市立図書館(https://lib.city.hakusan.ishikawa.jp/)
* 「日本民俗学会年会第32回 プログラムと発表要旨」(https://lib.city.hakusan.ishikawa.jp/opac/item-details?id=517327)
明治大学図書館(https://www.meiji.ac.jp/library/)
* 「日本民俗学会年会 : プログラムと発表要旨」(https://opac2018.lib.meiji.ac.jp/webopac/TW0000473)
(1)坪井洋文「刈敷考」に係る書誌的事項調査
資料2「坪井洋文著作目録」に「刈敷考―日本人の農耕観」の掲載は見当たりませんでした。
資料3、4には、坪井洋文「刈(り)敷考」に関する言及があり、第32回日本民俗学会年会で「刈(り)敷考」という発表を行ったとの記載があります。
資料2:「坪井洋文年譜・著作目録 (坪井洋文教授追悼号)」(『国立歴史民俗博物館研究報告』(通号 21) 1989.3 pp.291-306【Z8-2017】)
* pp.303-306:著作目録の1980年から1988年の項を概観しましたが、「刈敷考―日本人の農耕観―」の掲載は見当たりませんでした。
* p.295 年譜の「1980(昭和55)年 51歳」:「10月,第32回日本民俗学会年会で「刈り敷考―日本人の農耕観―」を発表」とあります。
資料3:小川 直之「生業 (日本民俗学の研究動向(昭和54・55年)特集)」(『日本民俗学』 (通号 136) 1981.8 pp.30-41【Z8-260】)
* p.31「坪井は先に昭和五五年の日本民俗学会年会で「刈敷考」の発表を行い、農耕観の対比という提起をしているが、この中で刈敷という従来水田の肥培法として問題にされていた伝承に焦点をあて、これを畑作類型として位置づけた」とあります。
資料4:森田悌, 金田久璋 著『田の神まつりの歴史と民俗』吉川弘文館, 1996.3【GD33-G54】
* pp.122-141「Ⅱ 田の神まつりの民俗」>「二 史料にみる田の神まつり」:「かつて坪井洋文は「刈り敷考」(第三二回日本民俗学会年会に発表。詳しくは「日本人の再生観」<日本民俗文化大系2『太陽と月』小学館>(略))のなかで、刈り敷は肥培技術ではなく土地の霊魂、山の守護霊を田に入れる儀式だと説いたことがある」とあります(p.138)(『日本民俗文化大系 第2巻』【GD1-223】については後述しています)。
以下は関連事項および所蔵機関調査です。
(2)日本民俗学会年会に関する情報
日本民俗学会ホームページ(https://www.fsjnet.jp/)
* 「年会」>「年会開催記録」>「第32回年会 1980.10.4-5 金沢・石川県立社会教育センター」(https://www.fsjnet.jp/annual_meeting/annual_meeting_data/annual_meeting_1979-1988.html):「〈研究発表〉 21発表」との記載がありますが、発表者の氏名等の記載はありません。
* 「年会で発表するには」(https://www.fsjnet.jp/annual_meeting/presentation.html):「発表要旨の提出」についての案内があります。
湯川洋司, 古家信平, 安室知 企画編集『日本の民俗 13』吉川弘文館, 2009.12【GD1-J147】
* pp.202-253「日本民俗学史関連年表」:p.237「一九八〇 昭和五五 10 第三二回日本民俗学会年会開催(四・五日、石川県立社会教育センター<金沢市>、公開講演、シンポジウム(略)、研究発表」とあります。
(3)所蔵機関調査
Cinii Books(https://ci.nii.ac.jp/books/)
* 『日本民俗学会年会 : 研究発表要旨』: https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA85693077
国立歴史民俗博物館 OPAC(https://opac.rekihaku.ac.jp/search/)
国立民族学博物館 みんぱく図書室OPAC(https://lib.minpaku.ac.jp/)
山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム 横断検索(https://opac.rikkyo.ac.jp/hybrid/)
カーリルローカル(https://calil.jp/local/)
国立国会図書館サーチ(https://iss.ndl.go.jp/)
日本の古本屋(https://www.kosho.or.jp/)
* 「日本民俗学会年会 プログラムと発表要旨9冊」:https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=2812303
[その他の調査済み資料およびウェブサイト]
坪井 洋文「日本人の農耕観--比較民俗論への序章 (日本文化と祭り<特集>)」(『國學院雜誌』81(11) 1980.11 pp.267-283【Z22-162】)◎
* 論文末尾に「(一九八〇・一一・二三)」とあります。
* 当該雑誌の編集後記(頁付けなし)には、「第一線に活躍されている、お忙しい先生方から、論文執筆の心よい御返事をいただき、八月末日締切という期日までに、きちんと、玉稿を戴くことが出来た」とあります
坪井洋文 著『稲を選んだ日本人 : 民俗的思考の世界』未来社, 1982.11【GD1-220】
* pp.7-34「日本人の農耕観」
網野善彦 [ほか]編『日本民俗文化大系 別巻』小学館, 1987.1【GD1-223】◎
* 総索引の巻です。
* pp.376-497「文献目録」:『日本民俗文化大系』本文中の引用参考文献・論文が掲げられています。pp.444-445に坪井洋文の項がありますが、「刈敷考」の掲載は見当たりませんでした。
網野善彦 [ほか]編集『日本民俗文化大系 第2巻』小学館, 1983.4【GD1-223】◎
* pp.389-472:坪井洋文「第七章 日本人の再生観―稲作農耕民と畑作農耕民の再生原理」
木村茂光, 安田常雄, 白川部達夫, 宮瀧交二 編『日本生活史辞典』吉川弘文館, 2016.11【GB8-L49】
* p.152「かりしき 刈敷」
福田アジオ [ほか]編『日本民俗大辞典 上』吉川弘文館, 1999.10【GB8-G36】
* p.422「かりしき 刈敷」
福田アジオ [ほか]編『日本民俗大辞典 下』吉川弘文館, 2000.4【GB8-G36】
* p.139「つぼいひろふみ 坪井洋文」
CiNii Research(https://cir.nii.ac.jp/)
皓星社ざっさくプラス(当館契約データベース)
ウェブサイト最終アクセス:2023年4月20日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・NDLオンライン、国立国会図書館サーチにて、「刈敷」and「坪井洋文」、「刈敷」and「日本民俗学会」で検索するがヒットしませんでした。
・坪井洋文の論文で「日本人の農耕観-比較民俗論への序章」が「国学院雑誌」1980.11 p267~283 にあるが、違う論文と思われます。
- NDC
-
- 社会.家庭生活の習俗 (384)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 書誌的事項調査 所蔵調査 所蔵機関調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000332734