類似のレファレンス事例
「蛙の民間信仰や、蛙が何かの象徴として扱われている事例が紹介されている書籍を探しています。
例えば、3本足の蛙が金運の象徴として扱われているなどといった事例です。象徴的に扱われている事例では、蛙がそういった意味合いを帯びる理由まで書いてあると助かります。」(さいたま市立中央図書館 2020年02月05日 15時37分更新)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000271639 (2023.9.15 確認)
上記事例記載資料のほか、「仏教とカエル」「インドや中国におけるカエルの扱い」について、以下の当館資料に記述を確認しました。
・『世界大博物図鑑 第3巻』(荒俣宏/著 平凡社 1990)
p.7-10 「総説 虫の世界 III 虫と蟲」の項に、中国と両生・爬虫類について記述があります。
p.42-89 「両生類」に「カエル」(p.42-62)と「ヒキガエル」(p.62-89)の項があり、中国における蛙の扱いについて記述があります。また、「カエル」の「三すくみ」(p.54-58)の項に、仏教の修行を積んだ上人が観音様の怒りにふれカエルに姿を変えられてしまう「蛙にされた上人」というベトナムの昔話が紹介されています。
・『世界動物神話』(篠田知和基/著 八坂書房 2008)
p.353-366 「第五部 身辺の小動物 第一章 蛙」に、中国やインドにおける蛙の俗信や昔話の記述があります。
・『妖怪・憑依・擬人化の文化史』(伊藤慎吾/編 笠間書院 2016)
p.190-194 「III 擬人化 擬人化された異類 2 物のたとえ」の項で、仏教の経論の中にある蛇・亀・蛙の話を紹介・解説しています。
・『ベトナムの昔話 原語訳』(グェン・カオ・ダム/〔ほか〕編訳 同朋舎出版 1980)
p.90-93 「第一部 ベトナム民族の昔話」の「蛙にされた上人」に、仏教の修行を積んだ上人と観音様の話が記述されています。
・『図説世界シンボル事典』(ハンス・ビーダーマン/著,藤代幸一/監訳,ほか訳 八坂書房 2000)
p.94-95 「カエル」の項に、古代中国とカエルについて記述があります。
・『図説動物シンボル事典』(ヴェロニカ・デ・オーサ/著,八坂書房/訳編 八坂書房 2016)
p.102-107 「カエル」の項に、中国におけるヒキガエル(蟾蜍)について記述があります。
・『世界の太陽と月と星の民話』新装改訂版(日本民話の会,外国民話研究会/編訳 三弥井書店 2013)
p.23 「第一章 太陽 太陽を射る」に「6 蛙が太陽を呑みこむ トゥチャ(中国)」という話が掲載されています。
p.92-93 「第二章 月 コラム 月の黒い影」に、中国では古くから月には蝦蟇(がま)がいると考えられているとの記述があります。