レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年06月22日
- 登録日時
- 2024/02/02 16:10
- 更新日時
- 2024/03/24 08:50
- 提供館
- 福井県文書館 (9000002)
- 管理番号
- 2023-005
- 質問
-
解決
江戸時代の藩札について、福井県の『今立町誌』及び『岡本村史』において、他藩の藩札を漉くのに「大豆糊」が用いられたと記述がある。具体的に「大豆糊」がどのように製造され、用いられたかわかる史料類はあるか。
- 回答
-
まず、1点目の「大豆糊がどのように製造され用いられたか」がわかる資料についてだが、福井県文書館等が運営している「デジタルアーカイブ福井」および国立国会図書館のデジタルコレクション等で調査したが、「藩札に大豆糊が用いられた」という記述自体が『岡本村史』以外の文献からは見当たらなかった。
参考までに、大豆糊に関して、早川典子(2014)「典籍類に使用された 「豆糊」 に関する赤外分光分析」(保存科学53巻、p.81-95)という文献がある。
続いて、2点目の加藤河内家文書のうち大野藩・丸岡藩札に関わる資料についてだが、デジタルアーカイブ福井で「加藤河内家文書」(資料群番号G0508)を調査すると、以下の資料がヒットした。
【大野藩関係】
00025-001「以来御札紙請負証文之事」
00025-002「御札紙御請負之事」
00025-004「乍恐以口上書を以奉願上候(大野藩札漉立御免願)
00025-007「乍恐口上書を以奉願上候(大野藩札漉立御免願)」
【丸岡藩関係】
00038-001「丸岡御札紙覚帳」
00039-001「(丸岡藩札漉立御免願)」
00039-002「覚(丸岡藩札代金差引書)」
上記資料は、いずれも福井県文書館内で資料の複製物を公開している。
上記資料すべてではないが、越前の藩札に関連する資料の翻刻文は五箇歴史研究塾『お札のふる里-越前和紙とのかかわり』に掲載されている。
(以上、2024年2月2日閲覧)
- 回答プロセス
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・福井県文書館が運営する「デジタルアーカイブ福井」にて調査した。「丸岡」「大野」「藩札」「札紙」などのキーワードで検索
・福井県立図書館の蔵書検索で「福井藩札のキーワードで検索
- 事前調査事項
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福井県文書館の「デジタルアーカイブ福井」において検索し、加藤河内家文書の中でそれらしい文書名(大野藩札漉立御免願、丸岡藩札漉立御免願)は見つけている。
- NDC
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- パルプ.製紙工業 (585 9版)
- 貨幣.通貨 (337 9版)
- 参考資料
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- 五箇歴史研究塾∥[編](ゴカ レキシ ケンキュウ ジュク). お札のふる里. , 五箇歴史研究塾/越前, [2017] , ISBN 1110255004
- 小葉田淳 編著『岡本村史』第1 本篇,岡本村刊行会,1956. ( 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/3012154 (参照 2024-02-11))
- キーワード
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- デジタルアーカイブ福井
- 藩札
- 和紙
- 福井県文書館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000345890