レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年12月15日
- 登録日時
- 2023/11/23 12:32
- 更新日時
- 2024/02/11 10:02
- 管理番号
- 埼久-2023-057
- 質問
-
解決
今後30-50年程度の日本及び海外の推計認知症者数を知りたい。
- 回答
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下記の資料と情報を提供した。
1 図書
『認知症ハンドブック 第2版』(中島健二[ほか]編 医学書院 2020)
p10「2013年に発表されたGlobal Impact Dementia 2013-2050によると、全世界における認知症者数は、2013年時点で4,400万人、2030年に7,600万人、2050年には1億3,500万人になると推計されている。(中略)二宮らの報告によると、日本における認知症者数は、2012時点では462万人と推計されているが、今後はさらに増加し、2060年には850万人に達すると予測されている。」とあり。
『認知症疾患診療ガイドライン 2017』(日本神経学会監修 「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会編集 医学書院 2017)
p10「わが国における認知症の有病率はどの程度か」の項に、2025年の日本の認知症者数と2030年及び2050年の世界全体の認知症者数の推定あり。
『高齢社会白書 平成29年版』(内閣府編 日経印刷 2017)
p21「65歳以上の認知症患者の推定者数と推定有病率」のグラフに、日本国内の2025年、2030年、2040年、2050年、2060年の推定値あり。
2 インターネット情報
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)
山本幹枝[ほか]著「認知症有病率の時代的推移―洋の東西の比較」(『日本老年医学会雑誌 第55巻第4号』p547-552 2018.10 https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/55/4/55_55.547/_article/-char/ja)
p547-548世界全体の2030年、2040年、2050年の推計認知症有病率の記述あり。
p550日本の2025年、2040年、2060年の推計認知症有病率の記述あり。
p552参考文献一覧あり。
「World failing to address dementia challenge」(https://www.who.int/news/item/02-09-2021-world-failing-to-address-dementia-challenge World Health Organization)
WHOが2021年9月に発表したレポートに基づく、世界全体の2030年、2050年の推定認知症者数あり。
「Global status report on the public health response to dementia」(https://www.who.int/publications/i/item/9789240033245)
(注)WHOが2021年9月に発表したレポートである。
- 回答プロセス
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1 事前調査事項の情報から、日本公衆衛生協会のウェブサイトを確認する。
《JPHA 一般財団法人 日本公衆衛生協会》(一般財団法人日本公衆衛生協会 http://www.jpha.or.jp/index.html)
「出版のご案内 2.公衆衛生一般」(http://www.jpha.or.jp/sub/menu05_4.html)
平成27年4月に図書として出版されていることがわかる。
『認知症 ~公衆衛生対策上の優先課題』(日本公衆衛生協会訳 日本公衆衛生協会 2015)(国立保健医療科学院所蔵ほか)
2 埼玉県立図書館の調べ方案内Milestone No.58「図書館で認知症を知る」に記載の資料を調べる。
3 NDC分類〈493.75〉〈493.758〉の棚を調べる。
『認知症ハンドブック 第2版』(中島健二[ほか]編 医学書院 2020)
p10「2013年に発表されたGlobal Impact Dementia 2013-2050によると、全世界における認知症者数は、2013年時点で4,400万人、2030年に7,600万人、2050年には1億3,500万人になると推計されている。(中略)二宮らの報告によると、日本における認知症者数は、2012時点では462万人と推計されているが、今後はさらに増加し、2060年には850万人に達すると予測されている。」とあり。
4 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈Global & Impact & Dementia〉〈認知症 & 患者数 & 推移〉で検索する。
《The Global Impact of Dementia 2013-2050》(https://www.alzint.org/resource/policy-brief-the-global-impact-of-dementia-2013-2050/ Alzheimer's Disease International)
本文(英語)あり。
《内閣府》(https://www.cao.go.jp/index.html 内閣府)
「平成29年版高齢社会白書(概要版) 第1章 高齢化の状況(第2節 3) 第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向(3) 3 高齢者の健康・福祉」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/gaiyou/s1_2_3.html)
「65歳以上の認知症患者の推定者数と推定有病率」のグラフに日本国内の2025年、2030年、2040年、2050年、2060年の推定値あり。
5 自館目録を〈高齢社会白書〉で検索する。
6 事前調査事項の情報から、《World Health Organization》(https://www.who.int/)内の認知症(Dementia)関連ページ(英語)を調べる。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2021年12月15日。
- 事前調査事項
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市立図書館に同様の質問をしたところ、世界保健機関(WHO)の報告書の日本語訳版である『認知症 公衆衛生対策上の優先課題』(日本公衆衛生協会 2015)(https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/75263/9789241564458_jpn.pdf)を紹介された。
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
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- 『認知症ハンドブック 第2版』(中島健二[ほか]編 医学書院 2020) , ISBN 4-260-04166-5
- 『認知症疾患診療ガイドライン 2017』(日本神経学会監修 「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会編集 医学書院 2017) , ISBN 4-260-02858-8
- 『高齢社会白書 平成29年版』(内閣府編 日経印刷 2017)
- キーワード
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- 認知症-統計
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000342364