レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月09日
- 登録日時
- 2020/04/29 10:51
- 更新日時
- 2021/03/17 11:29
- 管理番号
- 埼久-2020-043
- 質問
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解決
1948年以降、がん死者数が増えている理由を知りたい。
- 回答
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下記の資料及び情報を提供した。
1 図書
『日本国勢図会 日本がわかるデータブック 2010/11年版』(矢野恒太記念会編 矢野恒太記念会 2010)
p481「死因別死亡」に、「結核は、長く、日本人の死因第一位であったが、戦後、特効薬の普及や栄養・衛生状態の改善などにより、死亡率が急速に下がっていった。その後、1951年に、脳血管疾患が結核にかわって死因の第一位となり、30年近く続いたが、1981年にガン(悪性新生物)に抜かれ、それ以降は、ガンが死因の第一位となっている。」とあり。
『数字でみる日本の100年 日本国勢図会長期統計版 改訂第3版』(矢野恒太記念会編 国勢社 1991)
p508「保健・衛生」に該当記述あり。
『日本国勢図会 1975年』(矢野恒太記念会編 矢野一郎監修 国勢社 1975)
p497に該当記述あり。
2 インターネット情報
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja 科学技術振興機構)
山口直人著「内科100年の変遷 死亡原因からみた疾病の変遷」(『日本内科学会雑誌 91巻1号』p118-120 日本内科学会 2002.1 https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/91/1/91_1_118/_article/-char/ja)
p118「悪性新生物は戦後、一貫して増加傾向が続き、その傾向は現在まで鈍る気配を見せない。悪性新生物は高齢者で死亡率が高いために人口の高齢化の影響を受けての増加であると考えられている。(中略)心疾患は悪性新生物と同様に増加傾向が続いてきたが、これも人口の高齢化による増加であると考えられる。」とあり。
《KINTORE(近畿病院図書室協議会共同リポジトリ)》(http://kintore.hosplib.info/dspace/ 近畿病院図書室協議会)
日置 辰一朗[ほか]著「最近1世紀の日本人の主な死亡原因疾患と、その病態の変貌 特に呼吸器疾患について」(『洛和会病院医学雑誌 Vol.24』p22-28 洛和会ヘルスケアシステム 2013.3 http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/373)
p22「戦前50年余、日本人の全死亡の半数は伝染病であり、それに次いで全死亡の1/10が結核症であったが、(中略)終戦後に抗菌剤の大きな進歩と公衆衛生の整備と共に、この両者は共に、急激と言える勢いで減少していき、(中略)戦後、暫くすると、日本人でも先進国と同様に、「がん」 と循環器系の疾患(脳梗塞、心筋梗塞)などが、死因の主たるものとして増加を進め現在に至っている。」とあり。
《がん情報サービス》(https://ganjoho.jp/public/index.html 国立がん研究センターがん対策情報センター)
「がん統計に関するQ&A」(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/qa_words/statistics_qa.html)
「Q12 がんは増えていますか、減っていますか。」に、「わが国の近年のがん粗死亡率および粗罹患率の増加は、高齢化が大きな要因となっています。」とあり。
「年次推移」(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/annual.html)
「1. まとめ」に該当記述あり。
「2. がん死亡(1)死亡数」に、「がん死亡数の増加の主な原因は人口の高齢化。」とあり。
《厚生労働省》「健康日本21(総論)」(https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/s0.html#A0 厚生労働省)
「第1章 我が国の健康水準」「第1節 超高齢少子社会日本の健康課題」に該当記述あり。
- 回答プロセス
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1 参考図書を調査する。
2 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈死因 & 推移〉で検索する。
3 《Google》( http://www.google.co.jp/ Google)を〈日本 & 死因 & 推移〉で検索する。
4 《日本医師会ホームページ》(http://www.med.or.jp/ 日本医師会)を確認する。
5 《がん情報サービス》(https://ganjoho.jp/public/index.html 国立がん研究センターがん対策情報センター)を確認する。
6 《医中誌Web》(医学中央雑誌刊行会)を〈悪性腫瘍 & 死因 &戦後〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2019年6月9日。
- 事前調査事項
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『人口動態統計 平成16年 上巻』(厚生労働省大臣官房統計情報部編 厚生統計協会 2006)
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 日本 (351 9版)
- 参考資料
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- 『日本国勢図会 日本がわかるデータブック 2010/11年版』(矢野恒太記念会編 矢野恒太記念会 2010) , ISBN 4-87549-141-7
- 『数字でみる日本の100年 日本国勢図会長期統計版 改訂第3版』(矢野恒太記念会編 国勢社 1991) , ISBN 4-87549-410-6
- 『日本国勢図会 1975年』(矢野恒太記念会編 矢野一郎監修 国勢社 1975)
- キーワード
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- 癌-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 健康・医療
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000281137