レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年04月17日
- 登録日時
- 2013/12/12 14:54
- 更新日時
- 2015/04/08 19:34
- 管理番号
- 2013-030
- 質問
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解決
①同志社英学校の第一回の卒業式で、生徒が卒業演説をしたとのこと。その内容を知りたい。
②その時の新島襄も演説し、それが素晴らしい内容だったらしい。その内容を知りたい。
- 回答
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①同志社英学校の第一回の卒業式の卒業演説
第一回の卒業式の様子が『同志社百年史』通史編1 p.106-111に掲載されています。
p.109“第二に注目されることは、卒業生たちがそれぞれ、研鑽をつんできたテーマについて演説をなしていることである。”として、以下で卒業生の演説について述べられています。
p.110“卒業生の演説中、伊勢(横井)時雄と山崎為徳は英語でなし、宣教師たちに感銘を与えた。山崎の英文の論文はアメリカン・ボードの機関紙Missionary Heraldの1879年10月号に紹介されている。”との記述もあります。
この卒業式の演説の内の2つが論文として、当時神戸から出されていた『七一雑報』に掲載されています。
・森田久萬人「理学ト宗教ノ関係ヲ論ス」(1879(M12)年7月4日号,同8月8日,8月15日号)
・市原盛宏「真正ノ教育」(7月18日号)
『七一雑報』につきましては『七一雑報』『七一雑報 : 解説・総目次・索引』の所蔵が本学にございますのでご利用ください。
②新島の演説については、『同志社百年史』通史編1 p.110に述べられています。
”とりわけ新島の演説は卒業生たちに大きな感動を与え、彼らは後々までその感銘を語り伝えている。新島は自分が同志社を設立するに至った経過について語り、ラットランドの大会の決意表明にふれ、それに応えて片田舎の老農夫が帰りの汽車賃をも寄附したことや、閉会後に後を追うようにして、貧しい寡婦が二ドルの献金をなしたことなどを感涙のなかに語り、会衆も袂をしぼって傾聴した。『同志社設立の始末』という小冊子にして一八八三(明治一六)年四月に出されたものの骨子はこのときに語られたものである。(以下略)”
こちらも詳しくは本文をご覧下さい。
上記の『同志社設立の始末』は、新島襄著『同志社設立の始末 ; 同志社大学設立の旨意 : 口語改記並原文』(同志社, 1973)などの冊子のほかに、『同志社百年史』資料編1 p.171-174 などにも掲載があります。
また、新島の演説については『新島先生言行録』にも記述があります。(P.24-27) 卒業年は記載されていませんが、『百年史』の内容と合わせると第一回のこととわかりますので、ご確認ください。こちらは、近代デジタルライブラリーにて公開されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 大学.高等.専門教育.学術行政 (377)
- 参考資料
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同志社社史史料編集所 [編]. 同志社百年史 通史編. 同志社, 1979.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001449979-00 (NCID:BN01577053) -
七一雑報. 雑報社.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000055325-00 (NCID:AN00070091, 復刻版NCID:AN10133471) - The missionary herald. American Board of Commissioners for Foreign Missions, (NCID:AA00286157)
- 七一雑報 : 解説・総目次・索引. 不二出版, 1988. (自館ID:SB10000272)
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石塚正治, 石塚正治編. 新島先生言行録. 福音社, 1891.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001459381-00 (NCID:BN14968188) - 新島襄著. 同志社設立の始末・同志社大学設立の旨意. 同志社, 1973. (NCID:BN07306616)
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同志社社史史料編集所 [編]. 同志社百年史 資料編. 同志社, 1979.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001462952-00 (NCID:BN01577053)
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同志社社史史料編集所 [編]. 同志社百年史 通史編. 同志社, 1979.
- キーワード
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- 同志社
- 卒業式
- 新島襄
- 七一雑報
- 同志社英学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141786