レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年07月21日
- 登録日時
- 2019/12/24 00:30
- 更新日時
- 2022/12/29 00:30
- 管理番号
- 3A19005817
- 質問
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解決
大阪の花街に、戦後間もない時期にどのくらいの芸妓がいたかがわかる資料を探している。
- 回答
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下記の資料に、昭和30年頃の大阪の芸妓の人数について記述がありました。
(1) 『国勢調査報告 昭和30年 3 全国編 その2』 (総理府統計局/編 総理府統計局 1959.8)
「第8表職業(小分類)および男女別15歳以上の就業者数-全国・支部・郡部・都道府県・六大都市」に「Ⅸ サービス就業従事者 (38)その他サービス職業従事者数 243芸妓、ダンサー、接客婦」の項があり、p.310に大阪府の統計が、p.359に大阪市の数値が掲載されています。
(2) 『大阪市統計書 第41回(昭和28年版) 』 (大阪市役所/編 大阪市役所 1954)
p.30-31「19.職業小分類別就業人口(満14歳以上)」の表に「9 サービス職業 (3)その他のサービス従業者 265 芸妓、ダンサー及び接客婦」の項があり、数値が掲載されています。
(3) 『モダン都市の系譜 -地図から読み解く社会と空間-』 (水内 俊雄/著 ナカニシヤ出版 2008.5)
「第Ⅲ部 戦災と復興」のp.229-238「特論 8A 花街から赤線へ」のp.230に「表8A-1 三都の花街」が掲載されており、「花街の名称」「創設年代」「現在の位置」の項とともに、「備考、昭和30年前後の状況」の項があり、芸者、芸妓の人数も記載されています。
- 回答プロセス
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1.「国立国会図書館リサーチ・ナビ」にて、キーワード“芸妓 戦後 統計”“芸者 戦後 人数”等で検索、ヒットせず。
2「Googleブックス」にて、キーワード“芸者 統計 昭和”で検索、『昭和50年国勢調査に用いる産業分類・職業分類の解説』(総理府統計局 1976)が見つかり、サービス職業従事者の中に「芸者、ダンサー」という項目があることがわかる。
3.当館が所蔵する戦後の『国勢調査報告』を確認、資料(1)が見つかる。
4.当館所蔵の資料(1)と同時代の『大阪府統計年鑑』、『大阪市統計書』を確認。資料(2)がみつかる。
5.当館蔵書検索にて、検索対象を郷土資料とし、フリーワード“花街 戦後”“遊廓 戦後”“芸者 戦後”“芸妓 戦後”などで検索するが、有用資料見つからず。
6.「CiNii Research」にて、キーワード“大阪 芸妓 戦後”“大阪 芸者 戦後”で検索、有用資料見つからず。
7.「Googleブックス」にて、キーワード“大阪 芸妓 戦後 人数”で検索、資料(3)が見つかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 統計 (350 9版)
- 環境工学.公害 (519 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0080258216> 国勢調査報告 昭和30年 3 全国編 その2 総理府統計局/編 総理府統計局 1959.8 資料(1)
- 当館書誌ID <0080251856> 大阪市統計書 第41回(昭和28年版) 大阪市役所/編 大阪市役所 1954 資料(2)
- 当館書誌ID <0011646425> モダン都市の系譜 -地図から読み解く社会と空間- 水内 俊雄/著 ナカニシヤ出版 2008.5 978-4-7795-0263-7 資料(3)
- キーワード
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- 大阪府大阪市
- 芸者
- 芸妓
- 花街
- 遊郭
- 遊廓
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000271269