レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月27日
- 登録日時
- 2021/06/27 13:34
- 更新日時
- 2021/09/29 14:34
- 管理番号
- 3279
- 質問
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解決
1943年頃の兵庫県内(各市)において、在日朝鮮人(学生)の居住者数がわかる本を探している。
- 回答
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『協和会関係資料集 4 戦時下における在日朝鮮人統制と皇民化政策の実態史料』樋口雄一/著 緑蔭書房
→p278~「第二章 半島學童に關する調査」
→p281~「縣下半島學童分布状況 内地在住半島學童ニ関スル調査」
※兵庫県立図書館所蔵。図書館間での館内閲覧。複写可能。
- 回答プロセス
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・「協和会の年鑑を探している」とのことで来館。
協和会とは、「日本の朝鮮植民地支配の時期,在日朝鮮人に対する内務省,警察当局を中心とした統制機関。」(https://kotobank.jp/word/%E5%8D%94%E5%92%8C%E4%BC%9A-53140)のこと。
兵庫県立図書館所蔵の『協和事業年鑑』中央協和会/編 社会評論社 を提供。
利用者が中を確認後、引き続き上記の質問となった。
・神戸市立中央図書館所蔵の『在日朝鮮人社会の歴史学的研究』外村大/著 緑蔭書房 では、年齢別や県内の地域別での人数の掲載はなしとの回答。
当館所蔵の『在日朝鮮韓国人史総合年表』姜徹/編著 雄山閣 参考図書/316.8/Zを確認したが記載なし。
以前に別の利用者から似たようなレファレンスを受けていたが、「第二次世界大戦における朝鮮の人口動態について」というもので、国立国会図書館資料の内容確認をお願いしたことがあったが(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000196107)、今回のように特定の場所を調べたわけではなかった。加えて、『平凡社大百科事典 4』平凡社 参考図書/031/Dの「協和会」の項に、「大阪府における在日朝鮮人対策の経験を基礎として厚生省は予算措置を講じ全国的に各府県協和会をつくっていき,39年6月にはその統轄機関としての中央協和会を結成した。」とあり、当初のレファレンスでも、兵庫県立図書館の蔵書検索で”協和会”を検索した際に、『協和会関係資料』が多数ヒットしたため、兵庫県立図書館に絞って調査を依頼する。
・利用者からのキーワード、”半島・学童”、”分布”、”兵庫県社会課または生活・社会課”を加えて、兵庫県立図書館所蔵の協和会関係書をみてもらうことで該当資料が特定。
※リサーチナビの目次検索で『協和会関係資料集』を検索すると4に「兵庫県」のことが書いてあることはわかるが、内容の詳細はわからず。(https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000002425051-04.html)
URL最終確認日:2021.8.10
- 事前調査事項
- NDC
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- 国家と個人.宗教.民族 (316 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 協和会
- 在日朝鮮人
- 照会先
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- 兵庫県立図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 書誌的事項調査 文献紹介 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300859