以下の資料に関連情報を確認しました。
・『栃木縣史 第16巻(皇族編・系圓編)』(田代善吉/著 臨川書店 1972)
※下野史談会昭和16年刊の複製資料です。
目次から調査したところ、以下の章があり、日付や場所等の記載があります。
p.61-63 「皇族編」「第十三章」「明治二十五年大機動演習」
p.74-82 「皇族編」「第十五章」「近衛機動演習」(明治32年)
p.82-90 「皇族編」「第十六章」「明治四十年特別陸軍大演習」
p.90-101 「皇族編」「第十七章」「明治四十二年陸軍大演習」
p.219-235 「皇族編」「第三十一章」「大正七年特別大演習」
・『宇都宮輜重史 創設以来大東亜戦争に至る輝く宇都宮兵団・同輜重隊の活躍記録』(沢田久一/編、発行 1973)
p.41-45 「第1部 14T創設から満州事変まで」「第2章 平和期(大正期)」「第3節 輜重の近代化及び訓練」に「第2款 訓練」の項があります。「2.主要な演習」(p.44-45)には明治42年から大正10年の間に行われた演習について時期が確認できます。
・『歩兵第59連隊史 大正11年版』(帝国連隊史刊行会/編 帝国連隊史刊行会 1922)※自館複製
p.118-123 「第七章 平時雑爼」「一、特別大演習」項に明治40年から大正7年までに行われた特別大演習について日付と場所の記載があります。
※上記資料は国立国会図書館のデジタルコレクションでご覧いただけます。(参加館公開)
・『歩兵第五十九聯隊史』(帝国連隊史刊行会/編 帝国連隊史刊行会 1922)
(参考)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/941982 [2022年3月1日最終アクセス]
・『日本陸軍の軍事演習と地域社会』(中野良/著 吉川弘文館 2019)
「第二部 陸軍特別大演習と天皇・軍隊・地域」「第一章 特別大演習と行幸啓の構図」項の「表13 陸軍特別大演習一覧」(p.171)に明治25年から昭和11年の間に全国で行われた特別大演習の記載があります。各回の年次、演習地、参加師団が確認できます。
なお、明治・大正期の軍事演習については、県史や市町村史にも記述が散見されます。
今回確認した情報は以下のとおりです。
■明治期
・『栃木県史 史料編 近現代2』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1977)
p.373 「五 軍事・警察」「一 軍事」「一九 宇都宮地方大演習」項に日付と場所の記載があります。(明治14年)
p.376 「二五 特別大演習」項に日付と場所の記載があります。(明治25年)
p.399 「四五 明治四十二年陸軍大演習」項に日付と場所の記載があります。
・『明治天皇・御伝記資料 明治軍事史 上』(陸軍省/編 原書房 1966)
p.497 「明治十四年」の「宇都宮附近大演習天覧」項に日付と場所の記載があります。
p.855-863 「明治二十五年」の「栃木縣下行幸最初の特別大演習統監」項に日付と場所の記載があります。
・『明治天皇・御伝記資料 明治軍事史 下』(陸軍省/編 原書房 1966)
p.1068-1070 「明治三十二年」の「栃木縣下行幸近衛師團秋季小機動演習天覧」項に日付と場所の記載があります。
p.1070 「明治三十二年」の「壬生附近陸軍大學校参謀演習旅行天覧」項に日付と場所の記載があります。
p.1683-1688 「明治四十二年」の「栃木縣地方陸軍特別大演習御統監」項に日付と場所の記載があります。
※上記資料は国立国会図書館のデジタルコレクションでご覧いただけます。(参加館公開)
(参考)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9581481 (上巻)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9577107 (下巻)[2022年3月1日最終アクセス]
・『壬生町史 通史編 Ⅱ』(壬生町/編 壬生町 1989)
p.363-365 「演習と住民」の項に、明治32年の近衛師団機動演習と明治40年の陸軍特別大演習についての記述があります。
・『二宮町史 通史編3 近現代』(二宮町史編さん委員会/編 二宮町 2008)
p.307-313 「明治四〇年の陸軍特別大演習」と「明治天皇と地域」の項があります。明治40年の陸軍特別大演習の舞台は、「栃木県南部、群馬県東部、茨城県西部にわたる一帯」とあります。(p.307)
p.308 「明治40年の陸軍特別大演習の経過」という見出しの地図があります。
■大正期
大正七年の陸軍特別大演習に関する資料を複数確認しました。
・『大正七年陸軍特別大演習栃木県記録』(栃木県/編、発行 1921)
口絵に次の写真が掲載されています。
「真岡町西方鬼怒川原ニ於ケル歩兵ノ射撃(十一月十六日午前七時四十五分)」
「壬生町西端ニ於ケル野砲ノ射撃(十一月十六日午後一時三十分)」
p.1-9 「第一章 總説」「第一節 事務ノ顛末」の項に大正7年1月28日から12月5日までの演習に関わるいきさつが記述されています。
・『大正七年陸軍特別大演習記録』(下都賀郡栃木町役場 1919)
p.60-65「大演習開始」項に日付と場所の記載があります。
p.65-66「大演習終了ト御講評」項に日付と場所の記載があります。
・『大正天皇実録 第5』(宮内省図書寮/編修 補訂版 岩壁 義光/補訂 ゆまに書房 2020)
p.247-251 「大正七年十一月」の項に陸軍特別大演習について日付と場所の記載があります。
(その他)
以下の資料は、お調べしましたが、お求めの情報を確認できませんでした。
・『野州兵団奮戦記』(高橋文雄/著 中央通信社 1983)
・『明治軍制史論 改訂』(松下芳男/著 国書刊行会 1988)上・下巻
・『第十四師団史 日本陸軍の精鋭』(高橋文雄/著 下野新聞社 1990)
・『大戦間期の日本陸軍』(黒沢文貴/著 みすず書房 2000)
・『とちぎ20世紀 下巻』(下野新聞「とちぎ20世紀」取材班/編 下野新聞社 2001)
・『地域のなかの軍隊 2(関東)』(吉川弘文館 2015)