レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年09月17日
- 登録日時
- 2020/03/24 18:31
- 更新日時
- 2020/03/26 15:55
- 管理番号
- 地-190010
- 質問
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解決
太平洋戦争後、1945年9月に日本国内にいた連合国の捕虜が横浜港や厚木飛行場から帰国したと聞いた。その詳細が書かれた資料を知りたい。(特に、捕虜のいた収容所、人数、神奈川県を出発した日が知りたい。)
- 回答
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回答に先立ち、質問者は「捕虜」と記載しているが、「俘虜」についても併せて回答する旨、事前にことわった上で、下記資料を紹介した。
・『十五年戦争重要文献シリ-ズ 第8集』 不二出版 1992
上記資料のp.280-287に、俘虜情報局『俘虜取扱の記録』の、附表第十八の其の一 として「俘虜引渡実地一覧表」が記載されている。
表の項目立ては、次の通り。
「収容所名(本所/分所等)、引渡場所、受領者、引渡年月日、国籍(米/英/蘭/加/濠/他/合計)、摘要」
表中では、函館、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、朝鮮、香港、上海、台湾、泰、馬来、爪哇、ボルネオの各収容所の記載あり。表内の引渡場所が神奈川県内である場所を抽出し、国籍欄を参照すれば、合計人数、国別の人数、引渡年月日の把握ができる。
なお、同一覧表は、以下の資料のp.229~234にも記載あり。
・『大日本帝国内地俘虜収容所』 茶園義男 不二出版 1986
函館、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡のみの記載で、外地収容所の記載は省略されている。
【東京・神奈川にあった19ヶ所の収容所についてまとめた資料】
・『京浜地区の捕虜収容所 中間報告書-埋もれていた資料が明るみに、19ヶ所の実態。』 笹本妙子 ア-ト出版事業部 1999
・公的団体ではないが、2002年発足のPOW(Prisoner of War=戦争捕虜)研究会のホームページも参考として紹介した。
http://www.powresearch.jp/jp/index.html
上記ホームページ内の研究報告の中には、福林徹氏による「日本国内の捕虜収容所」(http://www.powresearch.jp/jp/archive/camplist/index.html)
があり、内容は次のとおり。
1.連合軍捕虜収容所の設置
2.捕虜の生活
3.捕虜の解放と戦犯裁判について
4.全国の捕虜収容所一覧
また、「日本国内の捕虜収容所地図」もあり、収容所の場所や管轄が日本地図の上で把握できるようになっている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276468