レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月26日
- 登録日時
- 2024/01/27 13:11
- 更新日時
- 2024/01/27 13:36
- 管理番号
- 横浜市中央2712
- 質問
-
解決
ドイツの閉店法とは何か。また、ドイツと日本の労働環境の違いについても知りたい。
- 回答
-
1 閉店法について書かれた資料をご紹介します。
法律の内容に加えて、成り立ちや具体的な内容にも触れています。
(1)図書
ア『現代ドイツ労働法令集』山本陽大/編著 労働政策研究・研修機構 2022.3
p.85 連邦閉店法が作られた時期や、法律の内容が書かれています。
p.86~90 2006年の基本法改正を受けて、現在ではほとんどの州において
州法としての閉店法(州閉店法)が制定されているため、一例として
ベルリン州閉店法を訳出しています。
イ『ドイツの労働』 苧谷秀信/著 日本労働研究機構 2001.09
p.165~170
閉店法について、各業種別の営業時間などが細かく解説されています。
発行年が古い本のため法律の内容が最新ではない可能性がありますので、
ご注意ください。
ウ『ドイツ語の世界を読む Lesen wir die welt auf Deutsch!』
大喜祐太/著 白水社 2023.5
p.116~119 ドイツ語圏の制度 閉店法
(2)雑誌、論文
ア「ドイツ閉店法の動向と違憲判決」名古道功
(「労働法律旬報」 2011年5月下旬号No.1744 旬報社)p.38~41
イ「ドイツ、閉店法の行方」 高畠 淳子
(「日本労働研究雑誌」 2006年12月号 通巻557号
労働政策研究・研修機構)p.85~86
国立国会デジタルコレクションでもご覧いただけます。
https://dl.ndl.go.jp/pid/10179113/1/1
ウ「ドイツにおける閉店時間規制の緩和と基本権・覚書」倉田原志
(「立命館法学」 2010年5・6号(333/334号) 2011年3月) p. 2075~2098
https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/10-56/kurata.pdf
閉店法による平日の開店時間の規制をめぐる動きと、それが提起する
問題について書かれています。
エ「ドイツにおける憲法上の日曜日および祝日の保護に関する予備的考察」武市周作
(「東洋法学」 62巻2号 2018年12月 )p. 59~87
https://toyo.repo.nii.ac.jp/records/10592
閉店法に大きく関わる、日曜日・祝日に関する制度や基本法(ヴァイマル憲法)の
規定について、主に学説に基づいて考察しています。
2 ドイツの労働環境や働くことに対する考え方について書かれた資料をご紹介します。
一部、日本との違いに言及しているものもあります。
(1)統計
『データブック 国際労働比較 2019 Databook of
International Labour Statistics』
労働政策研究・研修機構/編集 労働政策研究・研修機構 2019.11
p.241~252 「6.労働時間・労働時間制度」
一人当たり平均年間総実労働時間(就業者)や年間休日数、有給休暇などについて、
日本といくつかの国々のデータを掲載しています。ドイツはすべての項目で
掲載されています。
こちらの資料は2022年版より、ウェブ版のみ提供されています。
データブック国際労働比較
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/index.html
(2)図書
ア『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか 青春新書』
熊谷徹/著 青春出版社 2015.8
p.70~99「第3章日本の1.5培!ドイツの高い労働生産性の秘密」
2(1)と同じ著者の本です。日本とドイツについて、特に働き方の効率について比較
しています。
イ『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人 SB新書』 熊谷徹/著
SBクリエイティブ 2017.10
ドイツ在住のジャーナリストである著者が、ドイツと日本の労働環境や法律、
働くことについての考え方の違いなどを解説しています。
p.13では、閉店法についても簡単に書かれています。
ウ『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』久保田由希/文・写真
産業編集センター 2018.11
p.19~47「働くこと」の項目で、ドイツ人の働くことに対する考え方や、多様な
働き方について書かれています。
また、p.61~62「日曜日は買い物の日にあらず」の中で閉店法について
触れています。
エ『ドイツがわかる 歴史的・文化的背景から読み解く』岩村偉史/著 三修社
2019.10
p.94~114「6 ドイツ人の働き方」の項目で、ドイツの労働時間に関する法律や、
働き方について書かれています。
オ『ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか 小学館新書』
キューリング恵美子/著 小学館 2021.11
p.73 「第2章【仕事観】ドイツ人は「休む」ために働いている」では、ドイツの
仕事観について様々な切り口で簡潔に書かれています。
p.116 「ドイツ人は日曜・祝日に買い物をしない」の中では閉店法についての
記述もあります
カ『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか SB新書』
熊谷徹/著 SBクリエイティブ 2021.4
2(1)(2)と同じ著者の本です。コロナ・パンデミック以降のドイツの
労働環境について、日本との比較を交えながら書かれています。
(Web情報最終確認日:2023年10月27日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 労働経済.労働問題 (366 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000345526