レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月05日
- 登録日時
- 2013/05/29 18:22
- 更新日時
- 2013/09/16 16:49
- 管理番号
- 中央-1-00506
- 質問
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解決
1921(大正10)年頃、日本に会計士の資格試験は存在したか。また、簿記会計1級、2級の試験は存在したか知りたい。
- 回答
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公認会計士という資格は、1948(昭和23)年に計理士にかわる職業専門家として認められた。
よって、1921年頃は、会計士という資格は無いため、おそらく試験も無かったと思われる。
計理士は1927(昭和2)年にできたもので、無試験認定だが、その前の視覚や試験については不明。
簿記の試験は、1885年に「簿記講習全書:試験問題」という資料が存在しているので、1921年頃には、1級、2級などではないが、簿記の試験はあったと思われる。
- 回答プロセス
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『公認会計士制度三十五年史 別巻 最近の10年』 日本公認会計士協会年史編さん特別委員会/編集 日本公認会計士協会 1988
p.476~ 第2 試験の概況 1.試験の実施状況 によると、一番古い年は、昭和24年~48年という項目になっている。
『日本大百科全書 8 け‐こうの』 小学館 1986
p.887~888 公認会計士 の項
「わが国では、一九四八年(昭和二三)に、計理士にかわる職業専門家として公認会計士法により認められた」との記述あり。
p.138 計理士 の項
「一九二七年(昭和二)に成立した計理法により認められたわが国最初の職業会計人。(略)計理士試験の合格のほかに、専門学校以上の学校で会計学を修め卒業した者にも登録により資格を与えた。」との記述あり。
国会図書館サーチで「計理士&試験」で検索すると、官報1927年3月31日に、法律第31号 計理士法 が載っている。また、『現行検定試験総覧』(法治協会、1928)のp.302~305に、第5章 計理士試験 というのが載っている。
同じく「簿記&試験」で検索すると、『簿記講習全書:試験例題』(戸田十畝著、北村孝次郎、1885)がヒットしたので、簿記の試験は1885年にはあったと考えられる。
『日本の公的職業資格制度の研究 歴史・現状・未来』 辻 功/著 日本図書センター 2000
p.130以降に、公認会計士の前身である計理士の資格が昭和2年に出現し、計理士は無試験認定とされている、との記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 経営管理 (336 9版)
- 労働経済.労働問題 (366 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 会計士
- 簿記会計
- 計理士
- 職業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000131772