レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/09/19
- 登録日時
- 2013/03/29 00:30
- 更新日時
- 2013/07/11 11:20
- 管理番号
- 千県東-2012-0005
- 質問
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解決
『台湾法の歴史と思想』(後藤秀武著 法律文化社 2009)のp74にある[貝菐]という漢字、「貝」偏(漢字の左半分)に「僕」の旁(つくり、漢字の右半分)を合わせた漢字の読みについて知りたい。
- 回答
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『土地用語辞典 日本・中国・朝鮮』のp617に「貝菐」の項があります。「ぼく」と読みがあります。
「台湾特殊の字にて漢字の佃と同じく、土地の貸借関係を意味する。・・・」との記載があります。
また、「貝菐耕」の項に「ぼくこう」と読みがあります。「台湾に於ける請負小作のこと」との記載があります。
- 回答プロセス
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「貝菐」の漢字については、『大漢和辞典』『広漢和辞典』『新漢語林』『字通』『国字の字典』には記載なし。
『台湾を愛した日本人』のp93に「…台湾の農民は、撲耕制度によって…撲耕というのは小作農のことであり、…」との記載あり。
Googleで「貝菐耕」を検索したところ、宮畑 加奈子「日本統治時代の台湾における司法実務の運用について」『創立四十周年記念論文集』(広島経済大学創立四十周年記念論文集刊行委員会編 2007.10)(http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/bitstream/harp/3690/1/40th49.pdf)がヒット。
p1169-1189に「貝菐という字は中国のその他の地方ではほとんど見られないことから、上述した請負というオランダ語の音訳がその語源であることはほぼまちがいない。」との記載あり。
(インターネットの最終アクセス:2013年3月24日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 法制史 (322 9版)
- 農業経済・行政・経営 (611 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『台湾法の歴史と思想』(後藤秀武著 法律文化社 2009)(0106160102)
- 【資料2】『土地用語辞典 日本・中国・朝鮮』(満州帝国協和会地籍整理局分会編 巌松堂書店 1981)(9102933410)
- 【資料3】『台湾を愛した日本人 土木技師八田與一の生涯』(古川勝三著 創風社出版 2009)(2102247854)
- キーワード
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- 法律-台湾(ホウリツ タイワン)
- 土地(トチ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000129822