レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年12月10日
- 登録日時
- 2008/12/10 11:22
- 更新日時
- 2008/12/16 15:40
- 管理番号
- 本館レ0007-ik
- 質問
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解決
江戸時代の庶民の食生活について、どんな魚を食べていたかが分かる資料がないか。
特に元禄時代、徳川綱吉のころ。できれば館内で閲覧できるものがよい。
- 回答
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『本朝食鑑』を紹介した。
- 回答プロセス
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(1)徳川綱吉について生没年、在職期間をJapanKnowledge(日本人名大辞典)で調べる。
生没年:1646-1709
在職:1680-1709
(2)自館OPAC、WebcatPlusで「元禄」、「江戸」、「魚」、「食生活」等で検索するがそれらしい資料はヒットせず。
(3)書架で歴史、民俗、料理のあたりをブラウジングした。求める情報は見つからなかったが、次の図書を見つける。
・生類憐みの令 : 道徳と政治 / 板倉聖宣著. -- 仮説社, 1992.8. -- (社会の科学入門シリーズ).
p.20に”漁師のとった魚を買って食べることは禁止されていなかった”とあり、当時生類憐みの令下でも魚が食されていたことが確認できた。
(4)CiNiiで検索したところ、次の論文がヒットした。
・李利, 江原絢子著. 『本草綱目』と『本朝食鑑』の分類にみる食文化的な特徴. 日本調理科学会誌. 2007, 40(3), p. 193-201
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006317859/ (本文閲覧可・最終確認 2008/12/10)
(5)『本朝食鑑』について、JapanKnowledge(日本大百科全書)で調べる。
・1695年(元禄8)に刊行
・魚貝類に多くの紙数を割き、庶民の日常食糧について解説している
(6)当館では読み下し文で東洋文庫収録の『本朝食鑑』全5巻のうち第1~4巻を所蔵している。
JapanKnowledgeでは東洋文庫の全文を閲覧することができる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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- 本朝食鑑 / 人見必大著 ; 島田勇雄訳注. 1 - 5. -- 平凡社, 1976.11-1981.3. -- (東洋文庫 ; 296,312,340,378,395).
- キーワード
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- 魚
- 食生活
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000049600