レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年03月06日
- 登録日時
- 2024/04/01 11:19
- 更新日時
- 2024/04/01 11:19
- 管理番号
- いわき総合‐一般388
- 質問
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未解決
江戸期・明治期において、町民・平民が貴族を前にして呼びかける際は、どのような呼称を用いていたか知りたい。
時代劇などでは、町民→武士は「お武家様」と呼びかけていたので、同様のシチュエーションで町民→貴族の場合を知りたい。
- 回答
-
当館資料では、質問の条件に完全に当てはまる資料は見つかりませんでした。
参考までに以下の資料で確認できた事項として
【資料①】『大辞林』(松村明 三省堂 2019)
→p655「貴族」に、家柄・身分の高い人。・・・日本では古くは藤原一族や公卿の家柄などがこれに相当し、明治維新後は華族令による華族をさしたが、第二次大戦後消滅した。とあり。
→p762「公卿」に、「公」と「卿」の総称。公は太政大臣、左・右大臣、卿は大・中納言、三位以上の朝官及び参議。月卿。卿相。くげ。とあり。
→p763「公家」に、朝廷に仕える身分の高い者。武家に対して朝臣一般をいう。公家衆。「おーさん」→公卿。とあり。
【資料②】『そもそもお公家さんてなに』(西村慎太郎 現代書館 2023)
→文中、「お公家さん」という言葉を使用していますが、具体的に町民・平民がそのように呼んでいたという記載は見当たりませんでした。
- 回答プロセス
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OPAC、Google、国立国会図書館サーチで「江戸ことば」「貴族」「町民」「くらし」などでも検索したが、貴族に対しての町民からの呼び方に関する資料については、確認できませんでした。
・『新日本古典文学大系86』(佐竹昭広/著 岩波書店 1989)
・『江戸ことば・東京ことば辞典』(松村明/著 講談社 1993)
・『中高生からの日本語の歴史』(倉島節尚/著 筑摩書房 2019)
・『守貞謾稿 第5巻』(喜多川守貞/著 東京堂出版 1992)
・『江戸府内絵本風俗往来』(菊池貴一郎/著 青蛙房 2003)
・『甲子夜話1』(松浦静山/著 平凡社 2006)
・『江戸語辞典』(大久保忠国/著 東京堂出版 1991)
・『江戸時代語辞典』(潁原退蔵/著 角川学芸出版 2008)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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【資料1】松村明, 三省堂編修所 編. 大辞林 第4版. 三省堂, 2019.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I029903859 , ISBN 978-4-385-13906-7 (R-813.1-ダ-・1114578915) -
【資料2】西村慎太郎 著. そもそもお公家さんってなに? : 近世公家のライフ&ワーク. 現代書館, 2023.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I032670743 , ISBN 978-4-7684-9203-1 (210.5-ニ-・1115687533)
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【資料1】松村明, 三省堂編修所 編. 大辞林 第4版. 三省堂, 2019.
- キーワード
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- 江戸
- くらし
- 貴族
- 町人
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000348445