レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/06/25
- 登録日時
- 2020/05/28 00:30
- 更新日時
- 2020/05/28 11:08
- 管理番号
- 所沢富岡-2020-002
- 質問
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解決
山岡鉄舟は「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」と評されたと聞いたが、誰が言った言葉か?
- 回答
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『鉄舟隋感録』の中に、西郷隆盛の言葉として記載されています。
以下の資料に記載があります。
〇『日本の戦争封印された言葉』 田原総一朗/著 アスコム 2006年
〇『幕末の三舟』 松本健一/著 講談社 1996年
〇『英傑巨人を語る』 勝海舟/評論 日本出版放送企画 1990年
〇『鉄舟随感録』 山岡鉄舟/筆記 国書刊行会 2001年
- 回答プロセス
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1 市内所蔵資料の内容を確認する
〇『日本の戦争封印された言葉』 田原総一朗/著 アスコム 2006年
p.22-25 「西郷隆盛」の項目あり
p.24 「西郷隆盛が「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」といったのは、抽象的な理想論ではない。江戸の幕臣で一刀正伝無刀流剣術の開祖、のちに明治天皇の侍従を務めた山岡鉄舟(鉄太郎)のことである。」との記載あり
p.25 「〈引用文献〉 『西郷南洲遺訓』 岩波文庫、一九三九年」の記載あり
△『「南洲翁遺訓」を読む』 渡部昇一/著 致知出版社 1996年
p.187-190 「三〇 命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也」との記載があるが、山岡鉄舟についてのものだという記載は見当たらない。
2 下記資料には記載がありませんでした
×『新潮日本人名辞典』 新潮社辞典編集部/編集 新潮社 1991年
p.1770 「やまおか てっしゅう 山岡鉄舟」の項目あるが、質問事項についての記載は見当たらない。
×『コンサイス日本人名事典』 三省堂編修所/編 三省堂 2009年
p.1374 「やまおか てっしゅう 山岡鉄舟」の項目あるが、質問事項についての記載は見当たらない。
×『朝日日本歴史人物事典』 朝日新聞社/編 朝日新聞社 1994年
p.1731 「山岡鉄舟 やまおか・てっしゅう」の項目あるが、質問事項についての記載は見当たらない。
3 後日確認事項
〇『幕末の三舟』 松本健一/著 講談社 1996年
p.66-68 「命も金も名もいらぬ」の項目あり
p.67 「『鉄舟随感録』に収められた海舟の「評論」には、この駿府行きに関して西郷の次のような言葉が記されている。
西郷が曾て己に云うた事があるよ。山岡と云う人は、(中略)あんな命も金の名もいらぬ人間は始末に困る。」との記載あり
〇『英傑巨人を語る』 勝海舟/評論 日本出版放送企画 1990年 (『鉄舟随感録』の新編集改題)
p.154- 「覚王院上人と議論之記」の項目の中に
p.181-182 「西郷の山岡評」の項目あり
p.181 「西郷がかっておれにいったことがあるよ。(中略)あんな生命も金も名もいらぬ人間は始末に困る。しかしこの始末に困る人ならでは共に天下の大事を語るわけにもまいりませぬ。」との記載あり
〇『鉄舟随感録』 山岡鉄舟/筆記 国書刊行会 2001年
p.237-238 「西郷の山岡評」の項目あり
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 日本の戦争封印された言葉 田原総一朗/著 アスコム 2006.8 210.6 4-7762-0351-0
- 幕末の三舟 松本健一/著 講談社 1996.10 281.04 4-06-258089-6
- 英傑巨人を語る 勝海舟/評論 日本出版放送企画 1990.6 289.1 4-7601-0588-3
- 鉄舟随感録 山岡鉄舟/筆記 国書刊行会 2001.4 289.1 4-336-04335-3
- キーワード
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- 山岡鉄舟
- 鉄舟随感録
- 西郷隆盛
- 勝海舟
- 戊辰の役
- 戊辰戦争
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000282484