レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/5/13
- 登録日時
- 2010/05/29 02:00
- 更新日時
- 2020/03/30 11:34
- 管理番号
- 京資-143
- 質問
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解決
『近世名士写真』という資料があるが、この写真の所蔵者の中川忠三郎とその遺族について知りたい。
- 回答
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『京都府紳士名鑑』により、大正~昭和20年ごろまで医療器械商をしていたことがわかったが、没年等はわからない。住所は寺町御池下ル、寺町押小路下ル、二条寺町東と変わっていて、住宅地図からは昭和34年まで二条寺町東入ルに中川姓の家が存在していることがわかったがその後の消息は不明である。
- 回答プロセス
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写真家であったと思われるので京都の写真史に関する資料を見ると、『あゆみ 世界写真史年表』から昭和12年に写真蒐集家、中川忠三郎が日露戦争の出征将官写真帖を作成し靖国神社に奉納したとあった。
他にも『池田屋事変始末記』に掲載されている写真に中川忠三郎所蔵とされているものが多数あり、彼が写真の蒐集家であったことが推測できる。
また、『京都府紳士名鑑』(大正6年刊)によれば、中川忠三郎の職業は医療器械であり、住所は寺町御池下ルとなっている。
その他『京都商工人名録 大正11年改版』(住所は寺町押小路下ル)、『京都商工人名録 昭和5年1月』(住所は二条寺町東)、『電話番号簿 昭和21年10月21日現在』にも記載があった。
上記の二条寺町は島津製作所の創業地に近く、同じような業種だったので島津製作所の社史を調査したが、中川忠三郎についての記述は見つからなかった。
住宅地図を見てみると、昭和34年まで、上記の二条寺町東入ルに中川姓の家が存在していることがわかったが、その後の消息は不明である。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『あゆみ 世界写真史年表』 京都府写真師会創設100年記念年表編集委員会編 京都府写真師会 1979 1冊 (当館請求記号K0/740.2/Ky6)
- 『京都府紳士名鑑』 関西日日新聞社編刊 1917 208p (当館請求記号K0/281.3/Ka59)
- 『京都商工人名録 大正11年改版』 京都商工人名録発行所 1922 173,69p (当館請求記号K1/670.35/Ky6)
- 『京都商工人名録 昭和5年1月』 商工人名録発行所 永沢金港堂(発売) 1929 222p (当館請求記号K1/670.35/Ky6)
- 『電話番号簿 昭和21年10月21日現在』 京都中央電話局 1946 224p (当館請求記号K1/694.65/Ky6)
- 『京都市全住宅案内図帳 中京区』 住宅協会 1957 26p (当館請求記号K1E/291.62/Ky6)
- キーワード
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- 中川忠三郎
- 医療器械商
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000067215