レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/10/29
- 登録日時
- 2024/02/24 00:30
- 更新日時
- 2024/02/24 00:30
- 管理番号
- 牛久-1949
- 質問
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解決
窪島誠一郎の「『無言館』ものがたり」を読んだことがあるのだが、それ以外で窪島誠一郎が無言館について書いた資料はないか。絵や写真があり、その説明が載っているものがよい。また、「無言館」の命名の理由を知りたい。
- 回答
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○次の資料を紹介する。※()内の数字は回答プロセスの資料番号。
(1) 『わたしたちの「無言館」(窪島誠一郎/アリス館/2012.4)
(2) 『いのち』(窪島誠一郎/アリス館/2011.6)
(3) 『約束』(窪島誠一郎/アリス館/2010.6)
(4) 『無言館はなぜつくられたのか』(野見山暁治〔ほか〕/かもがわ出版/2010.6)
(5) 『傷ついた画布(カンバス)の物語』(窪島誠一郎/新日本出版社/2008.8)
(6) 『「無言館」にいらっしゃい』(窪島誠一郎/筑摩書房/2006.7)
(7) 『「無言館」の坂道』(窪島誠一郎/平凡社/2003.8)
(8) 『無言館の詩』(窪島誠一郎/講談社/2001.7)
○「無言館」の絵の前では言葉がなく黙るしかないということを説明し、命名の理由について次の資料を紹介。
(2) 『いのち』(窪島誠一郎/アリス館/2011.6)…p29
(3) 『約束』(窪島誠一郎/アリス館/2010.6)…p34
(4) 『無言館はなぜつくられたのか』(野見山暁治〔ほか〕/かもがわ出版/2010.6)…p143-146
(6) 『「無言館」にいらっしゃい』(窪島誠一郎/筑摩書房/2006.7)…p8-9
(9) 『「無言館」ものがたり』(窪島誠一郎/講談社/1998.12)…p24-30
- 回答プロセス
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1. フリーワード「無言館」+著者「窪島誠一郎」+状態「所蔵」で自館資料検索。16件ヒット。書誌内容から、利用者の求めている内容の資料を確認。
(1) 『わたしたちの「無言館」(窪島誠一郎/アリス館/2012.4)…戦争で犠牲になった学生たちの作品を紹介した資料。命名の理由なし。
(2) 『いのち』(窪島誠一郎/アリス館/2011.6)…自殺を図った中学二年生が母と一緒に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を訪れる実話。作品の写真と説明あり。見返しに「無言館」ガイドあり。
…p29「『無言館』はとっても静かでした だれも 何も語らず 黙って 絵をみていました 『あ、だからこの美術館はムゴンカン、っていうんだ』」とあり。
(3) 『約束』(窪島誠一郎/アリス館/2010.6)…「無言館」ができるまでの話。作品の写真と説明あり。見返しに「無言館」ガイドあり。
…p34「何もいえなくなっちゃうんだもの だまるしかないんだもの」とあり。
(4) 『無言館はなぜつくられたのか』(野見山暁治〔ほか〕/かもがわ出版/2010.6)…著者名に「窪島誠一郎」あり。「無言館」を建設した動機や開館までの経緯について書かれた資料。グラビアに「無言館」開館までの写真あり。作品の写真と説明あり。
…p7まえがきに「戦没学生慰霊美術館『無言館』は1997年5月2日、長野県上田市郊外の丘の頂きに私設美術館『信濃デッサン館』の分館として開館した」と記載あり。
…p143-146「『無言館』」という命名」の項に、「彼らの絵の前でも傍観者の一人でしかない。素直に黙るしかない。何も言葉が持てない。-名前はそちら側から来ました」「『彼らの絵は何も語らない。無言ですものね』という理由からではなかったんです」とあり。
(5) 『傷ついた画布(カンバス)の物語』(窪島誠一郎/新日本出版社/2008.8)…戦没画学生20人の人生や生きた時代背景を辿った資料。命名の理由なし。
(6) 『「無言館」にいらっしゃい』(窪島誠一郎/筑摩書房/2006.7)…無言館についての疑問に応える形式の資料。
…p8-9名前の理由について「『無言館』にならんでいる絵が、何も語らずに黙っているから」「その絵を見る私たちのほうもおしゃべりをせずに黙っているから」とあり。
(7) 『「無言館」の坂道』(窪島誠一郎/平凡社/2003.8)…無言館館主による懺悔録。
(8) 『無言館の詩』(窪島誠一郎/講談社/2001.7)…戦没画学生の絵集。命名の理由なし。
→(1)~(8)の資料を紹介。(1)(5)~(8)を貸出。
2. 「無言館」命名の理由が事前調査資料にもあるのではないかと考え確認。
(9) 『「無言館」ものがたり』(窪島誠一郎/講談社/1998.12)
…p24-30「だから『無言館』」の項に、「絵はいつも『無言』」「戦没画学生たちの絵をみる私たちもまた、やはり『無言』であるということ」「『無言館』の絵の前に立ったとき、私たちは現在の自分たちの生活に対してなんとなく疑問を抱いてしまうということ」と「無言館」の名前についての記載あり。
- 事前調査事項
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下記の資料は読んだことがあるとのこと。
『「無言館」ものがたり』(窪島誠一郎/講談社/1998.12)
- NDC
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- 絵画 (720 10版)
- 日本史 (210 10版)
- 参考資料
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- B10629317 わたしたちの「無言館」 窪島誠一郎/作 アリス館 2012.4 720.69 978-4-7520-0586-5
- B10618003 いのち 窪島誠一郎/作 アリス館 2011.6 720.69 978-4-7520-0549-0
- B10606070 約束 窪島誠一郎/作 アリス館 2010.6 720.69 978-4-7520-0502-5
- B10605998 無言館はなぜつくられたのか 野見山暁治/著 かもがわ出版 2010.6 720.69 978-4-7803-0363-6
- B10585180 傷ついた画布(カンバス)の物語 窪島誠一郎/著 新日本出版社 2008.8 720.28 978-4-406-05156-9
- B10561173 「無言館」にいらっしゃい 窪島誠一郎/著 筑摩書房 2006.7 210.75 9784480687401
- B10401954 「無言館」の坂道 窪島誠一郎/著 平凡社 2003.8 720.4 9784582831740
- B10271268 無言館の詩 窪島誠一郎/著 講談社 2001.7 720.87 9784062663700
- B10163893 「無言館」ものがたり 窪島誠一郎/著 講談社 1998.12 720.69 9784062094924
- キーワード
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- 窪島誠一郎
- 無言館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346566