レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年10月7日
- 登録日時
- 2016/10/07 14:47
- 更新日時
- 2016/10/09 16:41
- 管理番号
- 110
- 質問
-
解決
昭和40年代に尼崎市立の工業系専門学校があったかどうか確かめたい。
- 回答
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お尋ねの時期も含め、尼崎市では市立の工業系専門学校(学校教育法上の専修学校)は設置されていません。
ただし、市立の教育機関として、尼崎市立工業高等学校が昭和47年(1972)4月に市立産業高等学校の定時制課程を分離するかたちで新設されています。その前身は昭和26年4月に開設された住友工業高等学校定時制課程です。昭和31年3月に同校が尼崎市に移管されたのち、市立商業高等学校と合併して成立したのが市立産業高等学校でした。市立工業高等学校は、平成28年3月31日をもって閉校しました。
なお、尼崎工業会が昭和43年に「溶接専門学校」を開校しました。これは市立技能研修センター(北城内)で、夜間に溶接技術を学ぶもので、初等科・本科が置かれていたようです。
- 回答プロセス
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1 以下の文献より、市立の工業系専門学校は存在しないことを確認した。
◆尼崎市教育委員会編『尼崎市戦後教育史』(同、1974)
◆尼崎市教育委員会編『尼崎市戦後教育史 続』(同、1993)
2 参考情報として、市立工業高等学校について以下の文献を紹介した。
◆20周年記念誌編集委員会『20周年記念誌』(尼崎市立尼崎工業高等学校、1992)
◆創立40周年記念誌編集委員会編『創立40周年記念誌』(尼崎市立尼崎工業高等学校、2011)
3 参考情報として、市報に掲載されていた「溶接専門学校」についての記事を紹介した。
◆「募集―溶接専門学校生徒(広報メモ)」『市報あまがさき』422号(昭和43年4月5日)
◆「溶接専門学校で勉強しませんか」『市報あまがさき』 445号(昭和44年3月20日)
この2件を含め、『市報あまがさき』637号(昭和52年3月20日)まで、生徒募集に関する短い記事が全部で17件掲載されています。
4 当館所蔵の電話番号帳より「専門学校」の項目を検索した。
当館では、昭和37年3月より昭和55年10月にいたる期間の職業別電話帳を所蔵していないため、以下の資料を検索した。5校が掲載されていたものの、工業系の学校は確認できなかった。
◆日本電信電話公社近畿電気通信局『大阪市職業別電話帳 昭和55年11月1日現在 上』1981
- 事前調査事項
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なし
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 幼児.初等.中等教育 (376)
- 研究法.指導法.技術教育 (507)
- 参考資料
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- 20周年記念誌編集委員会『20周年記念誌』尼崎市立尼崎工業高等学校、1992 (当館請求記号376.6/A/ア)
- 創立40周年記念誌編集委員会編『創立40周年記念誌』尼崎市立尼崎工業高等学校、2011 (当館請求記号376.6/A/ア)
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大阪市職業別電話帳 1980-1. 日本電信電話公社近畿電気通信局, 1981-03.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I052577407-00 (当館請求記号 694.6/A/ニ-1981-1) - 「募集―溶接専門学校生徒(広報メモ)」『市報あまがさき』422号 尼崎市発行 1968年4月5日(逐次刊行物)
- 「溶接専門学校で勉強しませんか」『市報あまがさき』 445号 尼崎市発行 1969年3月20日(逐次刊行物)
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尼崎市教育委員会. 尼崎市戦後教育史. 尼崎市教育委員会, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001195086-00 (当館請求記号 372.6/A/ア) -
尼崎市教育委員会 編 , 尼崎市教育委員会. 尼崎市戦後教育史 続. 尼崎市教育委員会, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002242359-00 (当館請求記号 372.6/A/ア)
- キーワード
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- 専修学校
- 専門学校
- 工業
- 尼崎市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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Web版尼崎地域史事典"apedia"
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000197889