レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年02月14日
- 登録日時
- 2022/03/17 17:11
- 更新日時
- 2022/03/22 15:53
- 管理番号
- 地-210019
- 質問
-
解決
開成弥一芋について調べている。
開成弥一芋は開成町を発祥とする作物と言われており、現在に至るまで栽培されている。
しかし、開成町を発祥とする根拠の資料がなく探している状態である。
もし、そのような記述のある文献等があれば教えて欲しい。
- 回答
-
以下の資料を紹介した。
・『かながわゆかりの野菜』神奈川県園芸種苗対策協議会 2017
pp.23-30「3.復活するなつかしい野菜」に「サトイモ 弥一芋」(p.28)が立項されており、「1903(明治36)年頃に足柄下郡前羽村の常念寺住職が大和(奈良県)から親芋が大きいサトイモを持ち帰り、開成町に生まれた髙井(旧姓瀬戸)弥一郎に譲りました。弥一郎は(中略)この芋を村内だけでなく、小田原地方を始め県下に広めました。」と記載されている。
こちらの資料は、「神奈川県種苗協同組合」ウェブサイトの「各種資料」のページにて、PDF形式で公開されている。
神奈川県種苗協同組合│各種資料(2022.3.18確認済)
http://tane-nae.com/custom3.html
・『かながわの地方野菜』神奈川県園芸種苗対策協議会 2006
pp.79-88に「有用植物遺伝資源保有状況」(神奈川県産業技術センター 1988)が転載されており、p.86「8 サトイモ」の「弥市(ヤイチ)」の項に由来として「足柄下郡前羽村常念寺の住職が関西旅行の際に大和の国から持ち帰った里芋を、明治36年に、小田原市栢山の高井弥一郎が貰いうけて栽培したのが、‘弥一’の始まりといわれている。」と記載されている。
・『ふるさとの栞 開成町の歴史遺蹟』開成町文化財保護委員会編 開成町教育委員会 2005
pp.67-101「第三章 遺蹟等」に「17 弥一芋」(pp.100-101)が立項されており、町内金井島小字本郷、瀬戸喜右衛門の次男として生まれた弥一郎が、明治三十六年に菩提寺常念寺の住職よりもらった種芋三個が弥一芋の発祥である旨が記されている。
・『開成町史 民俗編』開成町 1994
「第三章 衣・食・住」「第二節 食」「二 粉食」に、「ヨイチイモ(金井島で品種改良した芋で町内ではかつては評判の芋であった。この芋は小田原の在、曽比からもとは取り寄せたものである)」との記述がある(p.48)。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213 10版)
- 園芸 (620 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 開成弥一芋
- 地方野菜
- 弥一芋
- サトイモ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313736