レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/08/25
- 登録日時
- 2011/04/01 02:01
- 更新日時
- 2011/04/01 02:01
- 管理番号
- H20-35
- 質問
-
解決
江戸時代の札差・坂倉屋助七について知りたい。商売などわかるものはあるか?
三遊亭円朝の「名人長二」に出てくる人物で、蔵前に住む大家の人らしい。享和2年(1802)頃の人らしい。
- 回答
-
※いずれも坂倉屋助七と同一人物か不明。
・札差事略 上 扇谷定繼編 創文社 1965 <当館請求記号 338.2/Hit/1>
→P584「證文之事」の文中の助七の名が見られる。安永七年(1778)「浅草御蔵前片町代地嘉兵衛地借札差宗四郎手代助七」。宗四郎の屋号は伊勢屋。手代は使用人のこと。
・札差事略 下 扇谷定繼編 創文社 1967 <当館請求記号 338.2/Hit/3>
→P103に天王町組背負の「福井町三丁目茂七店助七」とあり。屋号不明。文化十三年(1816)
- 回答プロセス
-
●「助七」の人名から探す
・人物レファレンス事典 古代・中世・近世編 新訂増補 日外アソシエーツ編集部編
<当館請求記号 R281/Nic/1-1,2-1>→記載なし
・近世人名録集成 5 総索引(別称索引) 森銑三、中島理寿編 勉誠社 <当館請求記号 R281/Mor/5>
→記載なし
・日本近世人名辞典 竹内誠、深井雅海編 吉川弘文館 2005 <R281/Tak>→記載なし
●「札差」から探す
・本学蔵書検索にてキーワード"札差"で検索→4件ヒット
①江戸の高利貸: 旗本・御家人と札差 北原進著 吉川弘文館 2008 <当館請求記号 338.2/Kit>
→P41-49、P199-204 坂倉屋の姓で何名か記述はあるが、坂倉屋助七は記述なし
②札差事略 上 扇谷定繼編 創文社 1965 <当館請求記号 338.2/Hit/1>
→P584「證文之事」の文中の助七の名が見られる。安永七年(1778)「浅草御蔵前片町代地嘉兵衛地借札差宗四郎手代助七」。手代は使用人のため、大家の坂倉屋助七と同一人物か不明。宗四郎は片町組札差伊勢谷宗四郎。年代は安永七年(1778)。P587まで助七の名は見られる。
→未刊随筆百種 第七 三田村鳶魚校訂 米山堂 <当館請求記号 049/Mit/7>の内の「業要集」上P118-122に上記と同書き下しあり。
③札差事略 下 扇谷定繼編 創文社 1965 <当館請求記号 338.2/Hit/2>
→P103に天王町組背負の「福井町三丁目茂七店助七」とあり。屋号不明、年代は文化十三年(1816)。
●「蔵前」から探す
・浅草區誌 下巻 覆刻 浅草区役所編 宗高書房 1968 <当館請求記号 213.62/Tok/2>
→P246-287 札差には助七の名は見当たらず。
ex. P271- 享保9年の札差名、元治元年札差名など一覧あり
P258 享保8年の札差名あり
・江戸学事典 西山松之助編 弘文堂 1984 <当館請求記号 R382/Nis>
→索引より"浅草御蔵""蔵前""札差"を見て、記載の文献にあたる
文献①札差事略 →確認済み
②札差業要集→業要集を確認済み
③日本経済史研究(幸田成友著作集1) 中央公論社 1972→所蔵なし
④札差(三田村鳶魚全集6) 中央公論社 1975→再版(1977)所蔵あり(210.5/Mit/5)
→P237-329 札差考には見当たらず
⑤北原進 「宝暦:天明期の江戸商業と札差」 江戸町人の研究1 西山松之助編 吉川弘文館 1972
→所蔵あり(210.5/Nis/1)→P247-336 「宝暦:天明期の江戸商業と札差」には見当たらず。
ex. 札差事略 上・中・下 の中に坂倉屋で見られた名前(坂倉屋の屋号を持つ人名)
助太郎、清兵衛、治兵衛、長三郎、助次、權八、七郎兵衛、小兵次、甚兵衛、太郎兵衛、万右衛門、
直次郎、嘉兵衛、彌市、忠八、善六、藤五郎、庄助、喜兵衛、小左衛門、三郎兵衛、平兵衛、
新兵衛、松三郎、喜右衛門、嘉七、与惣兵衛、文六、權三郎、市郎兵衛、長兵衛、權兵衛、
金右衛門、助次郎、七兵衛、次兵衛・・・
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (281 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 坂倉屋助七
- 札差
- 浅草蔵前
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学院生
- 登録番号
- 1000083902