レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年08月14日
- 登録日時
- 2023/06/06 19:59
- 更新日時
- 2023/10/04 15:20
- 管理番号
- 埼熊-2023-013
- 質問
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解決
武笠三について、以下のことを知りたい。
1 生まれてから文部省に勤務するまで。
2 文部省時代、どのような人とかかわりがあったか。留学生はいたか。
3 旧制第七高等学校時代(鹿児島)について。
4 子孫について。
5 作品(特に校歌)について。
- 回答
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以下の資料を提供した。
1 質問1、2、3について
『鹿児島における聖書翻訳 ラゲ神父と第七高等学校造士館教授たち』(河野純徳著 キリシタン文化研究会 1981)
p191-220「第二部 ラゲ神父と協力者たち 第五章 武笠三」に、家系、家風、生い立ち、鹿児島にいた頃、文部省時代の記述あり。
p199-200「四、鹿児島における武笠三」に、第七高等学校時代の記述あり。
p201-204「五、文部省時代」
p202「明治四十四年五月八日刊行された「第一学年用」唱歌は全二十曲目で、武笠三の作詞になるものは「日の丸の旗」「池の鯉」「菊の花」である。明治四十四年六月二十八日刊行された「第二学年」用は全二十曲目で、武笠三の作詞になるものは「案山子」「雪」である。」とあり。
p216-217の注(一〇三)~(一〇七)に唱歌の詞の掲載あり。
『歌声が聴こえる 武笠昇唱歌画集』(武笠昇画・文 さきたま出版会 2009)
p4「武笠三略歴」あり。「明治四四年発行の尋常小学唱歌に、作詞をした「日の丸の旗」「池の鯉」「菊の花」「案山子」「雪」が掲載される」とあり。唱歌の詞の掲載あり。
p21「武笠三のこと①」に、「昭和二年に書かれた随筆集の一文に、「見沼の開拓」がある。(中略)この変容について、武笠三の感想が述べられている。」として引用あり。
p47「あとがき」に「平成十年に、さきたま出版会から「みむろ物語」(井上香都羅著)が出版された。(中略)その中に武笠神主家や武笠三の小学唱歌のことが書かれていた」とあり。
『見沼・その歴史と文化』(浦和市立郷土博物館編 さきたま出版会 2000)
p20「武笠 三の履歴」に、明治4年の出生から昭和4年の死去にいたるまでの略歴あり。
『みむろ物語 見沼と氷川女体社を軸に』(井上香都羅著 さきたま出版会 2017)
p202-207「小学唱歌と武笠三」あり。
p203 文部省時代の「小学唱歌の作詞委員長が芳賀矢一で、武笠三は、この芳賀矢一とは大学時代から同門・同師の先輩と後輩の間柄でした。」とあり。
p206「池の鯉」「雪」「案山子」の歌詞の記載あり。
『東京芸術大学百年史 東京音楽学校篇 第2巻』(東京芸術大学百年史編集委員会編集 音楽之友社 2003)
p750-784『小学唱歌教科書編纂日誌』に、小学唱歌教科書編纂委員会の委員の一人として武笠三の名あり。
p882「風車と水車」に、「武笠 三作歌」とあり。
p962-1050「七 作曲依頼関係書類」のp978財団法人帝国森林会が依頼した「森林の歌」に、「選歌は、本多静六、武笠三とある。」とあり。
『三室ゆかりの人びと』(三室歴史楽会編 三室歴史楽会 2018)
p42-43「武笠三」あり。
『さいたま市の歴史と文化を知る本』(青木義脩著 さきたま出版会 2014)
p146-147「武笠三」あり。
『市報さいたま 緑区版 2009年9月』(さいたま市 2009.9)
p2「武笠三」あり。見沼氷川公園にある案山子のブロンズ像の写真あり。
2 質問4について
『鹿児島における聖書翻訳 ラゲ神父と第七高等学校造士館教授たち』(河野純徳著 キリシタン文化研究会 1981)
p204-206「六、私生活の映像」の中に「嗣子耕三の「父の想い出」によれば」の引用あり。
『歌声が聴こえる 武笠昇唱歌画集』(武笠昇画・文 さきたま出版会 2009)
p29「武笠三のこと②」に、著者の祖父について「先祖が氷川女體神社からの分家」とあり。
著者の祖父が埼玉県立第一中学校(現県立浦和高等学校)時代に武笠三先生から国語を教えられていたとあり。
『浦和の文化財』(浦和市教育委員会編 浦和市教育委員会 1986)
p80「氷川女体神社旧神主家武笠文書」あり。「武笠耕三(県立文書館寄託)」とあり。
『浦和市文化財調査報告書 第31集』(浦和市教育委員会 1987)
p14「氷川女体神社旧神主家武笠文書 57点(追加)」あり。所在地と「所有者 武笠耕三」とあり。
3 質問5について
『港区教育史 百二十年の教育のあゆみ 下』(東京都港区教育委員会編 東京都港区教育委員会 1987)
p417-418 南海小学校の校歌あり。
p427 白金小学校の校歌あり。
- 回答プロセス
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1 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈武笠三〉で検索する。
「武笠三についての資料が見たい。」(さいたま市立中央図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000087181)
「武笠三(ムカサ サン)(1871~1929)についての資料が見たい。作詞家(「案山子」)。埼玉に関する人物。」(埼玉県立久喜図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000017959)
2 1の参考資料を確認する。
『歌声が聴こえる 武笠昇唱歌画集』(武笠昇画・文 さきたま出版会 2009)
p4 参考資料に『見沼 その歴史と文化』の記載あり。
p47 「あとがき」に「平成十年に、さきたま出版会から「みむろ物語」(井上香都羅著)が出版された。(中略)その中に武笠神主家や武笠三の小学唱歌のことが書かれていた」とあり。
3 2の参考資料を確認する。
4 《埼玉関係データベース》(https://www.lib.pref.saitama.jp/local/opac/search-detail.do?lang=ja 埼玉県立図書館)を〈武笠三〉で検索する。
(1)人物文献の資料を確認する。
(2)雑誌記事・新聞記事を確認する。
5 《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈武笠三〉で検索する。
6 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈武笠三 & 校歌〉で検索する。
《Weblio辞書》(https://www.weblio.jp/ GRAS Group)
「武笠三」に、「東京市白金尋常小学校(現在港区立白金小学校)校歌(1916年11月制定)の作詞も行った。」とあり。
7 《デジタル港区教育史》(https://adeac.jp/minato-city-kyouiku/top/ 港区教育委員会)を〈武笠三〉でテキスト検索する。
南海小学校と白金小学校の校歌について該当あり。
8 自館目録を〈港区教育史〉で検索する。
9 埼玉県内の校歌に関連する資料を確認する。
10 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》(https://rnavi.ndl.go.jp/jp/ 国立国会図書館)の「寮歌・校歌を調べる」にあたる。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2020年8月14日。
- 事前調査事項
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『埼玉人物事典』(埼玉県教育委員会 埼玉県 1998)
- NDC
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- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- 『鹿児島における聖書翻訳 ラゲ神父と第七高等学校造士館教授たち』(河野純徳著 キリシタン文化研究会 1981)
- 『歌声が聴こえる 武笠昇唱歌画集』(武笠昇画・文 さきたま出版会 2009)
- 『見沼・その歴史と文化』(浦和市立郷土博物館編 さきたま出版会 2000) , ISBN 4-87891-124-7
- 『みむろ物語 見沼と氷川女体社を軸に』(井上香都羅著 さきたま出版会 2017) , ISBN 4-87891-438-6
- 『東京芸術大学百年史 東京音楽学校篇 第2巻』(東京芸術大学百年史編集委員会編集 音楽之友社 2003) , ISBN 4-276-00615-5
- 『三室ゆかりの人びと』(三室歴史楽会編 三室歴史楽会 2018)
- 『さいたま市の歴史と文化を知る本』(青木義脩著 さきたま出版会 2014)
- 『市報さいたま 緑区版 2009年9月』(さいたま市 2009.9)
- 『浦和の文化財』(浦和市教育委員会編 浦和市教育委員会 1986)
- 『浦和市文化財調査報告書 第31集』(浦和市教育委員会 1987)
- キーワード
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- 武笠 三(ムカサ サン)
- 校歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000334288