レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1999/09/14
- 登録日時
- 2007/01/17 02:10
- 更新日時
- 2008/08/07 13:59
- 管理番号
- 埼熊-1999-046
- 質問
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解決
深谷(フカヤ)市で「源義家が切り落とした片腕を葬った」といわれる場所(墓)がわかれば知りたい。
- 回答
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地名関係や伝説関係の資料等にあたるが、記述なし。腕を葬った墓所は存在しないと思われる。『埼玉県地名誌』〈血洗島〉〈下手計〉の項に、それぞれ以下の記述あり。これを紹介する。
「…八幡太郎義家が、昔利根川の戦に片腕を切落とされたので、その血を洗ったために血洗の名が生じたというのである。もちろんこれは伝説に過ぎない。」
「…筆者はこの地を古く単に手墓と称したか否かを文献によって調べてみたが、証するものがなかった。…ハカに墓、計、斗の字を当てたのはもちろん当て字で、ハカはハケの転とみられるから、崖の意とみるべきであろう。」
- 回答プロセス
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『国史大辞典 13』より、源義家の墓は、大阪府羽曳野市通法寺の国史跡通法寺跡と記述あり。
自館目録を〈源義家〉で検索すると、『人物叢書 130 源義家』『人物日本の歴史 4』がヒットするが、質問についての記述なし。
『朝日日本歴史人物事典』『埼玉人物小百科』等にも記述なし。
地名関係の資料にあたると、『埼玉県地名誌』に回答の文章あり。他に『深谷の地名』〈上手計〉の項にも「落としたその手を葬ったところが手墓という伝説や・・・」という記述は見られるが、墓所についての記述なし。
『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』記述なし。
- 事前調査事項
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情報源:「埼玉県の地名」(「日本歴史地名大系 11」)p826〈下手計村〉の解説に、「後三年の役の頃、当地で戦傷を負った源義家が切落した片腕を葬ったため手墓とよばれるようになった」とあり。
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『埼玉県地名誌』(韮塚一三郎 北辰図書 1969)
- キーワード
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- 埼玉県-地名
- 深谷市-伝説
- 源 義家(ミナモトノ ヨシイエ)
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000032881