レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年05月17日
- 登録日時
- 2022/09/10 00:30
- 更新日時
- 2024/02/10 00:30
- 管理番号
- 2D22008155
- 質問
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解決
おまじないの起源について知りたい。
自身が子どもの頃、いつの間にか「顔に抜けたまつげがついていたら願い事をしてからはらう」ということを友達同士で認識していた。なにかの本を見たのかテレビで言っていたかは全くおぼえていない。ところが先日、英語「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観ていたところ、全く同じおまじないをするシーンがあった。日本独自の言い伝えかと思っていたが、そうではなく世界共通なのだとしたら、いつ頃、どの国で発生したおまじないなのか知りたい。
- 回答
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まつげと願いごとに関係があるおまじないについて、以下の資料に記述が見つかりました。ただし、いつ頃、どの国で発生したものなのかについて、はっきりとした記述は見つかりませんでした。
(1) 『英語迷信・俗信事典』 (I・オウピー/編 M・テイタム/編 山形 和美/監訳 荒木 正純/訳 大熊 昭信/訳 中田 元子/訳 大修館書店 1994.8)
p.417に「まつげ[~に願をかける]」の項があり、それぞれ1858年、1883年、1887年、1895年に収集された四つの引用例が掲載されています。1858年、1883年、1887年の記述には出典資料名が掲載され、1953年の記述は15歳の少女から口頭で伝えられたものとあります。
冒頭の編者による「はしがき」には、「本事典には、主として英国とアイルランドから、19世紀、20世紀まで生き続けている迷信、そしてとくに多くの読者にとって馴染み深いと思われる日常的にありふれた迷信を優先して収集してある」とあります。
(2) 『カッセル英語俗信・迷信事典』 (デービッド・ピカリング/著 青木 義孝/訳 中名生 登美子/訳 大修館書店 1999.6)
p.143「eyelash まつ毛」の項があり、まつげに願い事をするおまじないについて記述があります。「まえがき」に「本書の典拠としては、過去50年間に英米両国で出版された、迷信関係の多数の参考書が挙げられるが、同時に、著者自身の知識によるものもある。」とあります。
(3) 『英語の迷信エッセイ事典 -結婚指輪の由来からスポーツ選手のジンクスまで-』 (トミー植松/著 洋販出版1998.8)
p.34に「39 Pull out an eyelash and a wish will be granted.」とあり、p.35に対訳として「39 まつ毛を1本抜けば望みがかなう。」とあります。典拠などについては記述がありません。
- 回答プロセス
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1.当館所蔵検索をフリーワード“イギリス”דおまじない”でヒットしたものから、内容を確認するがヒットなし。
2. 「レファレンス協同データベース」にて、キーワード“イギリス”דおまじない” 、“イギリス”ד俗信”で検索。レファ協、迷信・俗信系の有用そうな参考資料を探し、資料(1)と資料(3)を確認。
3. 当館所蔵検索をフリーワード“イギリス”דことわざ”でヒットしたものから、内容を確認するが有用資料なし。
4.当館所蔵資料を検索FW“superstition”で検索、資料(2)が見つかる。
5.Googleブックスで“まつ毛”דおまじない”で検索するが、新たな有用資料見つからず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 超心理学.心霊研究 (147 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000688354> 英語の迷信エッセイ事典 -結婚指輪の由来からスポーツ選手のジンクスまで- トミー植松/著 洋販(発売) 1998.8 9784896846553 資料(3)
- 当館書誌ID <0000405577> 英語迷信・俗信事典 I・オウピー/編 大修館書店 1994.8 9784469012415 資料(1)
- 当館書誌ID <0000744601> カッセル英語俗信・迷信事典 デービッド・ピカリング/著 大修館書店 1999.6 9784469012637 資料(2)
- キーワード
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- おまじない
- 迷信
- 俗信
- まつ毛
- まつげ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000321053