レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年03月23日
- 登録日時
- 2024/01/18 14:19
- 更新日時
- 2024/03/14 12:49
- 管理番号
- 埼熊-2023-071
- 質問
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解決
芸術家ジャクソン・ポロックの絵画やポロック自身について、心理学的に分析・解釈している資料が知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
1 図書
『ジャクソン・ポロック』(藤枝晃雄著 美術出版社 1979)
p14-28「心の再構成」
p21-28「精神分析用のデッサン1」の項あり。
p29-43「実験的作品をめぐって」
p32-36「精神分析用のデッサン2」の項あり。
『ジャクソン・ポロック研究 その作品における形象と装飾性』(筧菜奈子著 月曜社 2019)
p52-73「無意識をめぐる1934年-1946年のイメージの変遷」の項あり。
『なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門』(エリック・R・カンデル著 青土社 2019)
p103-123「第7章 ニューヨーク派の画家たち」
p116-123に「ポロックとイーゼル画の解体」の項あり。
p125-137「第8章 脳はいかにして抽象イメージを処理し知覚するのか」
p133-137「デ・クーニングとポロックの抽象画を再考する」の項あり。
『心理学の新しいかたち 第11巻 芸術心理学の新しいかたち』(下山晴彦企画・編集 誠信書房 2005)
p278「ジャクソン・ポロック(Pollock, J. 1912-56)のドリッピング絵画や、アンフォルメルの旗手フォートリエ(Fautrier, J. 1898-1964)が作成したような触覚的な造形は、いずれも視覚情報と体性感覚情報の結合によって作り上げられる高次連合野の活動を呼び起こさせるものである。」とあり。
2 雑誌
石崎浩一郎著「ポロック 無意識と即興」(『現代思想 1982年8月 10-10』p130-133 青土社 1982.8)
p131-132「(前略)加えて不況下のニューヨークでの生活苦との闘いは、ポロックをアルコール中毒へと追いやり、幼児期からの精神障害によって「退行的傾向が繰り返して、患者を崩壊状況に押しもどしてしまった」とJ・ヘンダーソンは結論している。」とあり。
3 インターネット情報
《甲南大学機関リポジトリ》(https://konan-u.repo.nii.ac.jp/ 甲南大学)ジョセフ・L・ヘンダーソン著 川田都樹子訳「【翻訳論文】ジャクソン・ポロック ー 心理学的注釈[附・解題]」 (『心の危機と臨床の知 vol.11』p97-117 甲南大学人間科学研究所 2010.2 https://konan-u.repo.nii.ac.jp/record/2709/files/K02569.pdf)
p112「本訳稿は、ユング派の精神科医、ヘンダーソン(Joseph Lewis Henderson, 1903-2007) によって口頭発表用
にタイプ印字された原稿、 ‘Jackson Pollock: A Psychological Commentary ‘の全訳である。」とあり。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)中村航洋著「書評 視覚心理学が明かす名画の秘密」(『基礎心理学研究 38巻1号』p109-110 日本基礎心理学会 2019.9 https://www.jstage.jst.go.jp/article/psychono/38/1/38_38.12/_article/-char/ja)
p109『視覚心理学が明かす名画の秘密』(三浦佳世著 岩波書店 2018)の書評とあり。
「ジャクソン・ポロック,伊藤若冲まで,70点に及ぶ多彩な作品が紹介され,それぞれが視覚心理学の研究知見と見事に融合されている」とあり。
- 回答プロセス
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1 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈ジャクソン・ポロック〉で検索する。
2 自館目録を〈ジャクソン・ポロック〉〈芸術心理学〉で検索する。
3 NDC分類〈14〉の棚にあたる。
4 《CiNii Research》(https://cir.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈ジャクソン・ポロック〉で検索する。
5 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈芸術心理学 & ポロック〉で検索する。
6 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈ジャクソン・ポロック & 心理学的〉で検索する。
〈その他調査済み資料〉
『ジャクソン・ポロックの素描 特別展』(メトロポリタン美術館所蔵 ジャクソン・ポロック画 東京新聞編 東京新聞 1985)
『絵画の力学』(沢山遼著 書肆侃侃房 2020)
『文化・芸術の精神分析』(祖父江典人[ほか]編 遠見書房 2021)
『情動学シリーズ 10 情動と言語・芸術』(小野武年監修 朝倉書店 2018)
『芸術家と作品の精神分析』(N.N.ドラクーリデス著 中野久夫訳 岩崎学術出版社 1967)
『芸術の精神分析的研究』(エルンスト・クリス著 馬場禮子訳 岩崎学術出版社 1976)
『臨床アートセラピー 理論と実践』(関則雄著 日本評論社 2016)
『精神分析と描画 「誕生」と「死」をめぐる無意識の構造をとらえる』(牧瀬英幹著 誠信書房 2015)
『表現アートセラピー入門 絵画・粘土・音楽・ドラマ・ダンスなどを通して』(小野京子著 誠信書房 2005)
『クリエイティブ・アーツセラピー 新しい芸術療法の流れ』(関則雄編 フィルムアート社 2008)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2023年3月23日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 心理学 (140 9版)
- 洋画 (723 9版)
- 参考資料
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- 『ジャクソン・ポロック』(藤枝晃雄著 美術出版社 1979)
- 『ジャクソン・ポロック研究 その作品における形象と装飾性』(筧菜奈子著 月曜社 2019) , ISBN 4-86503-072-7
- 『なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門』(エリック・R・カンデル著 青土社 2019) , ISBN 4-7917-7175-3
- 『心理学の新しいかたち 第11巻 芸術心理学の新しいかたち』(下山晴彦企画・編集 誠信書房 2005) , ISBN 4-414-30162-9
- 『現代思想 1982年8月 10-10』(青土社 1982.8)
- キーワード
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- Pollock Jackson (ポロック ジャクソン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 芸術
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000344865