1.確証バイアスについて調べる
(1)参考図書にあたる
『心理学辞典』(中島義明他編 有斐閣 1999) p.112「確証バイアス」あり。
『有斐閣現代心理学辞典』(有斐閣 2021) p.101「確証バイアス」あり。
『感情と思考の科学事典』(朝倉書店 2010) p.358「科学の創造」に「確証バイアス」あり。p.366「判断バイアス」に「確証バイアスとは(中略)ウェイソンが命名した。」とあり
【資料4】p.45「ルール学習と確証バイアス」にPeter.wasonが開発した課題(2-4-6問題)が確証バイアスを示すことを実証するために行われたという記述あり。
(2)自館図書館システムで検索
<確証/バイアス>
『決定力!』(チップ・ハース著 早川書房 2013)p.21「第二の罠 確証バイアス」の項あり。
<認知/バイアス>
『思考のトラップ』(デイヴィッド・マクレイニー著 二見書房 2014)p.53 確証バイアスあり。
『認知バイアス』ブルーバックス(鈴木宏明著 講談社 2020)「第4章 思考に潜むバイアス 確証バイアス」p.96「(前略)「演繹推論(4枚カード問題)、帰納推論(2-4-6課題)において確証バイアスが働き、それが非論理的な答えを導き出してしまう(後略)」とあり。
(3)書架で直接資料にあたる
【資料1】p.268「確証バイアスとは、自分がもっている仮説を確かめるときに、その仮説に合致する証拠を重視する傾向をいう」とあり。p.260「wason課題」にウェイソン(Wason,P.C)によって研究されたWason課題(4枚カード問題)について図を使った説明あり。
【資料2】p.101「4枚カード問題」の項にウェイソンが確証バイアスと呼ぶ経緯あり。
【資料3】p.166「2 確証バイアス」の項あり「2-4-6課題」を用いた研究例あり。
『自分では気づかないココロの盲点』完全版(池谷裕二著 講談社 2016)p.215「ケース56」が確証バイアスの例題となっている。
『基礎から学ぶ認知心理学』有斐閣ストゥディア(服部雅史著 有斐閣 2015)p.131に確証バイアスについてあり。
『認知心理学ハンドブック』有斐閣ブックス(日本認知心理学会編 有斐閣 2013)p.2「1-1 認知心理学の歴史」の「1970年以前-黎明期」に「(前略)確証バイアスという考え方で誤答特性を説明(後略)」とあり。
(4)レファレンス協同データベースで<確証バイアス>を検索
「認知バイアス」の事例が1件ヒット(近畿大学中央図書館 管理番号20151113-1
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000183717)
この事例に紹介されている資料で当館に所蔵がある資料をあたる。
『行動経済学』(友野典夫著 光文社 2006)確証バイアスの記述はなし。p.48「論理的推論」に四枚のカード問題が簡潔に説明されている。
2.ピーター・カスカート・ウィルソンの経歴について調べる
確証バイアスを調べる中で【資料4】p.45から「Peter Wason」は英国の心理学者、p.47から「Wason,P .C.」【資料3】p.166から認知心理学者とわかる。名前は「ピーター・カスカート・ウィルソン」ではなく「ピーター・カスカート・ウェイソン」であると確認。
(1)インターネットで <ピーター/ウェイソン>を調べる
写真、ウェイソン選択課題についての記事は多数あるが経歴については見つけられなかった。
(2)事典にあたる
『西洋人物レファレンス事典』3-1 現代編 上(日外アソシエーツ 1984)
『西洋人物レファレンス事典』思想・哲学・歴史篇(日外アソシエーツ 2012)
『20世紀西洋人名事典』1(日外アソシエーツ編集部編 日外アソシエーツ 1995)
『外国人物レファレンス事典』4(日外アソシエーツ編集部編 日外アソシエーツ 2012)
『外国人物レファレンス事典』4(日外アソシエーツ編集部編 日外アソシエーツ 2020)
以上、すべて記述なし。
『人物文献目録』人名総索引1980-2019外国人編 日外アソシエーツ編 日外アソシエーツ 2020)p.67にウェイソン「'95-01」とあるが該当巻は当館所蔵無しにつき確認できず。
(3)データベースにあたる
「朝日クロスサーチ」「日経テレコン」とも見つからず。
(4)「心理学」「認知心理学」の資料にあたる
『現代心理学〈理論〉事典』(中島義明編 朝倉書店 2018)
『心理学事典』(平凡社 1981)
『岩波心理学小辞典』(宮城音弥編 岩波書店 1979)
『応用心理学事典』(日本応用心理学会編 丸善出版 2007)
『最新心理学事典』(平凡社 2013)
『誠信心理学事典』(下山晴彦編 誠信書房 2014)
『心理技術事典』(伊藤祐時編 朝倉書店 1977)
『社会心理学小辞典』(古畑和考編 有斐閣 2002)
以上、すべて記述なし。