レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年04月13日
- 登録日時
- 2024/01/11 13:37
- 更新日時
- 2024/03/09 11:50
- 管理番号
- 埼熊-2023-069
- 質問
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解決
中国の唐の時代には「三蔵」と呼ばれる人が3人居たと聞いた。
玄奘三蔵は西遊記で有名だが、他の2人は誰だったか知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
1 三蔵(法師)の意味について
『例文仏教語大辞典』(石田瑞麿著 小学館 1997)
p386「さん-ぞう 三蔵」の項
「2 経・律・論の三蔵に深く通じた高僧に対する敬称。また、三蔵の翻訳者をもいう。真諦三蔵、玄奘三蔵、法顕三蔵など。」とあり。
p386「さんぞう-ほうし 三蔵法師」の項
「1 経・律・論の三蔵に通じた高僧(中略) 2 玄奘三蔵(中略)のこと。(中略) 3 不空三蔵(七〇五-七七四)のこと。インドより中国に来て、『金剛頂経』など百十部を訳出した真言僧。」とあり。
『中国仏教研究入門』(岡部和雄[ほか]編 大蔵出版 2006)
p23「このような大量の仏典はだれによって翻訳されたのであろうか。いうまでもなく「訳経三蔵」として知られている訳経僧たちの功績である。その数は、名前を知られているものだけでも200人以上にのぼる。」とあり。
『総合仏教大辞典上 あ~し』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
p493「さん-ぞう 三蔵」の項あり。
『仏教の事典』(末木文美士[ほか]編 朝倉書店 2014)
p40 三蔵と三蔵法師の意味について記述あり。
『中国仏教史 第6巻 隋唐の仏教』(鎌田茂雄著 東京大学出版会 1999)
p251 三蔵と三蔵法師の意味について記述あり。
2 唐の時代に活躍した三蔵について
『東洋仏教人名辞典』(斎藤昭俊[ほか]編 新人物往来社 1989)
p90-91「義浄(ぎじょう)」の項
「(六三五~七一二)唐の訳経三蔵。」とあり。
p194-195「不空 ふくう」の項
「(七〇五~七七四)不空金剛。」とあり。
『インド仏教人名辞典』(三枝充悳編 法蔵館 1987)
p218-219「ふくう 不空」の項
「705~774(中略)賜号は大広智三蔵。北インドの人。バラモン出身。(中略)後世、羅什、真諦、玄奘と共に四大翻訳家と称されるゆえんである。」とあり。
- 回答プロセス
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1 参考図書を確認する。
2 NDC分類〈182.2〉の棚にあたる。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2023年4月13日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 9版)
- 仏教史 (182 9版)
- 参考資料
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- 『例文仏教語大辞典』(石田瑞麿著 小学館 1997) , ISBN 4-09-508111-2
- 『中国仏教研究入門』(岡部和雄[ほか]編 大蔵出版 2006) , ISBN 4-8043-0566-1
- 『総合仏教大辞典上 あ~し』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
- 『仏教の事典』(末木文美士[ほか]編 朝倉書店 2014) , ISBN 4-254-50017-3
- 『中国仏教史 第6巻 隋唐の仏教』(鎌田茂雄著 東京大学出版会 1999) , ISBN 4-13-010066-1
- 『東洋仏教人名事典』(斎藤昭俊[ほか]編 新人物往来社 1989) , ISBN 4-404-01591-7
- 『インド仏教人名辞典』(三枝充悳編 法蔵館 1987) , ISBN 4-8318-7006-4
- キーワード
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- 玄奘(ゲンジョウ)
- 義浄(ギジョウ)
- 仏教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000344521