レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/4/14
- 登録日時
- 2017/02/05 16:52
- 更新日時
- 2023/02/26 16:19
- 管理番号
- SOKA-般-0311
- 質問
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未解決
芭蕉稲荷神社のある場所、創建年が知りたい。
- 回答
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場所:江東区常盤1-3-12 都営新宿線、大江戸線「森下」駅より徒歩10分
創建年:大正6年の津波の後、石の蛙が出土し、地元の人々により芭蕉稲荷神社として祀られたとある。それ以上の詳しい史料は見つからず。
- 回答プロセス
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●参考図書(1類)を確認
・『日本の神仏の辞典』大島 建彦/〔ほか〕編・大修館書店,2001.07(R162.1ニ)
・『神道史大辞典』薗田 稔/編,橋本 政宣/編・吉川弘文館,2004.07(R170.3シ)
→記載なし
●インターネットで検索「芭蕉稲荷神社」
公式HPは見当たらず。複数の個人のサイトより江東区にあることがわかる。住所:江東区常盤1-3-12 都営新宿線、大江戸線「森下」駅より徒歩10分
●インターネットで検索(google)「江東区 芭蕉」
江東区芭蕉記念館があることがわかる。(https://www.kcf.or.jp/basho/)
●江東区芭蕉記念館へ電話で問合せ(03-3631-1448)
江東区芭蕉記念館のリーフレットのコピーを送ってもらう。
・リーフレットより引用
「-沿革-
江東区は、わが国の文学史上偉大な業績を留めた松尾芭蕉“ゆかりの地”です。
芭蕉は、延宝8年(1680)、それまでの宗匠生活を捨てて江戸日本橋から深川の草庵に移り住みました。そして、この庵を拠点に新しい俳諧活動を展開し、多くの名句や『おくのほそ道』などの紀行文を残しています。この草庵は、門人から贈られた芭蕉の株が生い茂ったところから“芭蕉庵”と呼ばれ、芭蕉没後、武家屋敷内に取り込まれて保存されましたが、幕末から明治にかけて消失しました。
大正6年(1917)の大津波の後、常盤一丁目から「芭蕉遺愛の石の蛙」(伝)が出土し、同10年に東京府はこの地を「芭蕉翁古池の跡」と指定しました。
江東区はこのゆかりの地に、松尾芭蕉の業績を顕彰するため、昭和56年(1981)4月19日に芭蕉記念館(常盤1-6-3)、平成7年(1995)4月6日に隅田川と小名木川に隣接する地に同分館(常盤1-1-3)を開館しました。
当館は、真鍋儀十翁等が寄贈された芭蕉及び俳文学関係の資料を展示するとともに、文学活動の場を提供しています。」
なお、担当の方より「念のために確認したのですが、区で発行している数種の文化財案内には、直接芭蕉稲荷に言及した記事はありませんでした。(ただし、史跡案内の冊子等で江東区常盤の芭蕉庵跡と推定される付近について解説しているものはあります。)」とのこと。
●江東区役所に問合せ(03-3647-9111)
教育委員会文化財係 担当の方より
「芭蕉稲荷神社前説明板文章に『大正6年の大津波のこと』と『昭和30年、地元の保存会が復旧につくした』とある。それ以外に史料が残っていない。」とのこと。
●当館の芭蕉研究の棚を探す
・『図説江戸の芭蕉を歩く』工藤 寛正/著・(ふくろうの本)・河出書房新社,2004.02(H911.3ク)
P26~ 「芭蕉稲荷と芭蕉庵跡」
写真(芭蕉庵史跡・芭蕉稲荷神社)と住所、遺跡保存会による「深川芭蕉庵旧地の由来」の一文などが書いてある。また、句碑の写真もあり。
●インターネットで検索(google)「芭蕉庵」
<奥の細道写真紀行:松尾芭蕉の足跡を巡る写真紀行>(http://www.uchiyama.info/oriori/shiseki/hosomiti/hukagawa/)
深川芭蕉庵旧地の由来より引用
「<深川芭蕉庵旧地の由来>
俳聖芭蕉は、杉山杉風に草庵の提供を受け、深川芭蕉庵と称して延宝8年から元禄7年大阪で病没するまでここを本拠とし「古池や蛙飛びこむ水の音」の名吟の数々を残し、またここより全国の旅に出て有名な「奥の細道」等の紀行文を著した。
ところが芭蕉没後、この深川芭蕉庵は武家屋敷となり、幕末、明治にかけて滅失してしまった。
たまたま大正6年(1917)津波来襲のあと芭蕉が愛好したといわれる石造の蛙が発見され、故飯田源次郎氏等地元の人々の尽力によりここに芭蕉稲荷を祀り、同十年東京府は常磐一丁目を旧跡に指定した。」
- 事前調査事項
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・『神社辞典』白井 永二/編,土岐 昌訓/編(新装普及版)・東京堂出版,1997.09(R175.0ジ)
→記載なしとのこと。
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 神社.神職 (175 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 松尾芭蕉
- 芭蕉稲荷神社
- 照会先
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- https://www.kcf.or.jp/basho/(江東区芭蕉記念館)
- 江東区芭蕉記念館 ℡:03-3631-1448 FAX:03-3634-0986
- 江東区役所 ℡:03-3647-9111
- http://www.uchiyama.info/oriori/shiseki/hosomiti/hukagawa/(奥の細道写真紀行:松尾芭蕉の足跡を巡る写真紀行)
- 寄与者
- 備考
- インターネットの最終アクセスは2022/3/9です。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 神社 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000208908