レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年04月08日
- 登録日時
- 2010/05/03 16:24
- 更新日時
- 2010/05/13 11:37
- 管理番号
- 福井県図-20100408
- 質問
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解決
「無中出塵埃」という掛け軸(茶室にあった・大徳寺の禅僧が書いたと思われる)の言葉の読み方・意味・出典を知りたい
- 回答
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回答プロセスに記載のとおり。
- 回答プロセス
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・GOOGLEで“無中出塵埃”と検索すると、掛け軸がヒットする
・『禅学大辞典』S53大修館(1011519723)188.8/Z3/3 索引に記載なし
・『禅語辞典』H3思文閣出版(1012329940)188.8/セ 記載なし
・『茶席の禅語大辞典』H14淡交社(1013891641)791.6/チヤセ 記載なし
・『床の間の禅語 続』H10禅文化研究所(2010968713)188.8/コウノ 記載なし
・名句・名言関係の辞書にも出てこない
・GOOGLEで「無中出塵埃 禅」と検索すると京都国立近代美術館の村上華岳展の紹介から久松真一は、碧巌録、第四十三則、洞山寒暑廻避にある公案から引用した、「無中有路出塵埃」の言葉を揮毫し、送られた村上華岳の菩薩画に添えて、掛け軸に仕立てました。
という記述が見つかった。
・『碧巌録』H6 岩波書店(1018082691)188.8/コクコ で確認するとp124に記載あり
無中に路有り塵埃を出づ(書き下し)
無の中から現実世界を超え出た通路が開かれる(注)
・碧厳録のこの言葉から作られたと推察される
・『茶席の禅語大辞典』には無中有道の記載はあり
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791 8版)
- 各宗 (188 8版)
- 参考資料
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- 『碧巌録』 1994 岩波書店 ISBN:4-00-333112-5 (当館請求記号:188.8/コクコ 資料コード:1018082691)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『碧厳録』とは宋の圜悟克勤(えんごこくぐん)が雪竇重顕の選んだ百則の頌古に垂示・評唱・著語を加えたもの。臨済宗で重視される。 『広辞苑』より
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000066476