レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/08/02
- 登録日時
- 2020/11/07 00:30
- 更新日時
- 2020/11/07 13:13
- 管理番号
- 所沢本-2020-021
- 質問
-
解決
陶弘景(とうこうけい)という人物について知りたい。
- 回答
-
陶弘景(とうこうけい)とは、「南北朝時代の政治家、学者。字は通明。丹陽・秣陵(江蘇省南京)出身。博学でその著『真誥』7篇は道教の経典として尊重され『本草経集注』は薬草学の発展に大いに寄与した。」(『中国人名事典』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1993年より抜粋)といわれる人物です。
以下の資料に記載があります。
〇『科学史技術史事典』 伊東俊太郎/ほか編集 弘文堂 1994年
〇『中国人名事典』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1993年
〇『中国畸人伝』 陳舜臣/著 中央公論新社 2005年
〇『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
〇『大辞林』 松村明/編 三省堂 2019年
〇『世界大百科事典 20』 平凡社 2007年
〇『日本大百科全書 16』 小学館 1987年
〇『岩波哲学・思想事典』 広松渉/ほか編集 岩波書店 1998年
〇『集英社世界文学大事典 3』 『世界文学大事典』編集委員会/編 集英社 1997年
〇『世界伝記大事典 日本・朝鮮・中国編 4』 ほるぷ出版 1978年
〇『「道教」の大事典』 坂出祥伸/責任編集 新人物往来社 1994年
〇『宗教の世界史 6』 山川出版社 2015年
〇『道教』 今枝二郎/著 日本放送出版協会 2004年
〇『道教とはなにか』 坂出祥伸/著 筑摩書房 2017年
〇『道教と古代日本』 福永光司/著 人文書院 2018年
〇『中国書人名鑑』 鈴木洋保/編 二玄社 2007年
- 回答プロセス
-
1.レファレンスブックの確認
『東洋人物レファレンス事典 文芸篇』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2013年
p275~276「陶弘景 とうこうけい」の項に掲載されている資料名の記載あり。
2.所蔵資料の内容を確認
〇『科学史技術史事典』 伊東俊太郎/ほか編集 弘文堂 1994年
p717「とうこうけい 陶弘景」の項目に以下の記述あり。
「456-536 中国の道士で、道教史上でも最重要の人物でもあるし、一流の書家でもあるが、科学史の分野にも大きな足跡を残した。(中略)かれは『効験方』という処方集も撰したとされているが、現存しない。『集注本草』については、(中略)これがかれの科学史上のもっとも大きな業績である。(後略)」
〇『中国人名事典』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1993年
p496「陶弘景」の項目に以下の記述あり。
「南北朝時代の政治家、学者。字は通明。丹陽・秣陵(江蘇省南京)出身。博学でその著『真誥』7篇は道教の経典として尊重され『本草経集注』は薬草学の発展に大いに寄与した。」
〇『中国畸人伝』 陳舜臣/著 中央公論新社 2005年
p139-168「第三楼の人-陶弘景」に記述あり。
3.後日調査
〇『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
p2052「とうこうけい 陶弘景」の項に以下の記述あり。
「梁の本草学者・道士。秣陵(江蘇南京)の人。号、華陽隠居。博学多才、特に医術・道教に通じ、書をよくした。(後略)」
〇『大辞林』 松村明/編 三省堂 2019年
p1918「とうこうけい 陶弘景」の項あり。
〇『世界大百科事典 20』 平凡社 2007年
p24「とうこうけい 陶弘景」の項に以下の記述あり。
「(前略)科学的理論に裏づけられた新たな道教教理の完成を目指した。また斉梁革命に際しては、〈梁〉の国号を献じて武帝の厚い信頼を得、以後国家の大事に際してはことごとく諮問にあずかったので、〈山中宰相〉とも呼ばれた。」
〇『日本大百科全書 16』 小学館 1987年
p677「とうこうけい 陶弘景」の項に以下の記述あり。
「(前略)一〇歳のとき、晋の葛洪の『神仙伝』を読んで神仙の道を志し、南斉の四八四年(永明二)には、道士孫遊嶽から符図経法を受け、道士となった。(後略)」
〇『岩波哲学・思想事典』 広松渉/ほか編集 岩波書店 1998年
p1162「陶弘景」の項に以下の記述あり。
「(前略)484年、大病による神秘体験を契機として著名な道士孫遊岳の門下に入り、やがてその唯一の高弟として、陸修静・孫遊岳と次第する三洞(洞真、洞玄、洞神)の道教を継承した。(中略)492年、官途を捨てて茅山に隠棲し、自ら華陽隠居と号した。以後、500年までの間に、(中略)上清派教理の確立と教団の発展に努め、唐代における茅山道教隆盛の礎を築いた。(後略)」
〇『集英社世界文学大事典 3』 『世界文学大事典』編集委員会/編 集英社 1997年
p146「陶弘景」の項に以下の記述あり。
「(前略)生涯ほとんど句容の句曲山(南京東方の茅山)に隠居。詩賦書啓にも清麗な逸品が少なからずあり、特に「謝中書に答うる書」は山川小品文学の名作。諡を貞白先生という。(後略)」
〇『世界伝記大事典 日本・朝鮮・中国編 4』 ほるぷ出版 1978年
p53-55「陶弘景」の項に以下の記述あり。
p55「(前略)陶弘景の名は、現在容易に入手することのできる明の李時珍の”本草綱目”のなかでは清の皇帝の諱を避けて‘宏景’とされているため、‘陶宏景’であると思っている人があるが、正しくは‘弘景’である。」
〇『「道教」の大事典』 坂出祥伸/責任編集 新人物往来社 1994年
p31-33「3 陶弘景と『真誥』 ―茅山派道教大成に尽力」の項に記述あり。
p412-413「陶弘景」の項に記述あり。
〇『宗教の世界史 6』 山川出版社 2015年
p100-104「上清経の流伝と陶弘景」の項に記述あり。
p228に「(前略)茅山山中には正一教の三宮と全真教の五観が共存した。三宮とは茅山全域を管轄する元符万寧宮(陶弘景が茅山にきて最初に結んだ庵)、および崇禧万寿宮(陶弘景が建てた華陽下館)、九霄万福宮(大茅峰山頂)の大宮観であり(後略)」との記述あり。
〇『道教』 今枝二郎/著 日本放送出版協会 2004年
p51-54「陶弘景」の項に記述あり。
〇『道教とはなにか』 坂出祥伸/著 筑摩書房 2017年
p216-218「陶弘景の煉丹」の項に記述あり。
〇『道教と古代日本』 福永光司/著 人文書院 2018年
p74-77「江南道教学の確立=陸修静・陶弘景」の項に記述あり。
〇『中国書人名鑑』 鈴木洋保/編 二玄社 2007年
p22「陶弘景」の項に記述あり。
×『道教と日本文化』 福永光司/著 人文書院 2018年
×『道教の世界』 菊地章太/著 講談社 2012年
- 事前調査事項
- NDC
-
- 道教 (166 9版)
- アジア (282 9版)
- 科学史.事情 (402 9版)
- 参考資料
-
- 科学史技術史事典 伊東俊太郎/[ほか]編集 弘文堂 1994.6 402 4-335-75009-9
- 中国人名事典 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1993.2 282.2 4-8169-1164-2
- 中国畸人伝 陳舜臣/著 中央公論新社 2005.10 913.6 4-12-204597-5
- 広辞苑 新村出/編 岩波書店 2018.1 813.1 978-4-00-080131-7
- 大辞林 松村明/編 三省堂 2019.9 813.1 978-4-385-13906-7
- 世界大百科事典 20 平凡社 2007.9 031
- 日本大百科全書 16 小学館 1987.7 031 4-09-526016-5
- 岩波哲学・思想事典 広松渉/[ほか]編集 岩波書店 1998.3 103.3 4-00-080089-2
- 集英社世界文学大事典 3 『世界文学大事典』編集委員会/編 集英社 1997.4 903.3 4-08-143003-9
- 世界伝記大事典 日本・朝鮮・中国編 4 ほるぷ出版 1978.7 280.33
- 「道教」の大事典 坂出祥伸/責任編集 新人物往来社 1994.7 166 4-404-02121-6
- 宗教の世界史 6 山川出版社 2015.4 162 978-4-634-43136-2
- 道教 今枝二郎/著 日本放送出版協会 2004.8 166.2 4-14-084186-9
- 道教とはなにか 坂出祥伸/著 筑摩書房 2017.7 166 978-4-480-09812-2
- 道教と古代日本 福永光司/著 人文書院 2018.9 166 978-4-409-52071-0
- 中国書人名鑑 鈴木洋保/編 二玄社 2007.10 728.22 978-4-544-01078-7
- キーワード
-
- 陶弘景
- 中国
- 南北朝時代
- 政治家
- 道士
- 道教
- 本草学
- 書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000289224