レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/06/15
- 登録日時
- 2009/05/09 02:11
- 更新日時
- 2009/05/12 15:31
- 管理番号
- 埼熊-2008-165
- 質問
-
解決
「広辞苑」によると森鴎外が帝室博物館の館長になったというが、博物館設立当初には「総長」という名称ではないか。名称が変わったのか。何代目の総長か。
- 回答
-
明治23年5月16日付の官制により帝国博物館総長を置くとあり。
明治33年6月26日の帝室博物館官制にも総長を置くとあり。
昭和22年5月3日国立博物館官制の公布施行により、館長と名称が変わった。
帝国博物館から帝室博物館への名称変更があるが、宮内省所管の博物館総長としては3代目。
- 回答プロセス
-
『広辞苑 第2版補訂版』には「帝室博物館長」とあり。
『新潮日本文学辞典 増補改訂』の〈森鴎外〉に、大正6年に帝室博物館長とあり。
『東京国立博物館百年史』
〈帝国博物館の設置〉に「ここ(帝国博物館)には館長を置かず三(帝国・帝国京都・帝国奈良)博物館を統理する総長をおくという組織」「明治33年帝室博物館官制が施行され、帝国博物館は帝室博物館と改称」「帝室博物館管制第3条に東京帝室博物館ニ帝室博物館総長ヲ置ク」とあり。
〈国立博物館の設置〉に昭和22年5月3日国立博物館官制の公布施行により「館長」となる。
『東京国立博物館百年史 資料編』に歴代幹部職員変遷表あり。
総長は、九鬼隆一(明治22年5月-明治33年3月)、股野琢(明治33年3月-大正6年12月)に次いで森林太郎(大正6年12月-大正11年7月)となっている。
『帝室博物館略史』に旧博物館局長博物館総長の一覧あり。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 博物館 (069 9版)
- 行政 (317 9版)
- 参考資料
-
- 『東京国立博物館百年史』(東京国立博物館 1973)
- 『東京国立博物館百年史 資料編』(東京国立博物館 1973)
- 『帝室博物館略史』(帝室博物館 1938)
- キーワード
-
- 帝室博物館
- 森 林太郎(モリ リンタロウ)
- 森 鴎外(モリ オウガイ)
- 官職(行政)-明治時代-日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000054600