探し方ガイド:童謡・唱歌について探し、調べるには ?
1.探すときのキーワード(例)
「曲名」「作曲者名」「童謡」「唱歌」「愛唱歌」
当館OPAC
→タイトル に 「曲名」 と 入力し、フレーズ検索
*曲名を知っている場合は、まず、曲名から調べます。作曲者しか分かっていない場合や、曲名検索
で結果が良くない場合は、人名・団体名で、「作曲者名」により、検索するのも手がかりを得るための
一方法です。
→タイトル に 「童謡」 と 入力し、フレーズ検索
*「曲名」「作曲者名」に手がかりがない場合や、当該ジャンルについての資料を探す場合に用いる
検索方法です。
*2013.8.5現在 この方法による検索数 672件
→件名 に 「童謡 日本」 と 入力し、検索
*主として、楽譜、AV資料の検索に向く方法です。この件名が分からない場合は、上記の「童謡」のタイトル
検索によるデータをヒントにすると良いでしょう。詳細表示中の件名を確認すると、「童謡 日本」の件名情報
を得ることができます。
*2013.8.5現在 この方法による検索数 827件
→タイトル に 「唱歌」 と 入力し、フレーズ検索
*2013.8.5現在 この方法による検索数 1294件
→件名 に 「唱歌」 と 入力し、検索
*2013.8.5現在 この方法による検索数 850件(前方一致検索)
2013.8.5現在 この方法による検索数 978件(フレーズ検索)
◆キーワード「愛唱歌」の検索でも、「童謡」「唱歌」等を含む楽譜集等が
検索される場合があります。
2.調べるときのキーワード(例)
「曲名」「作曲者名」「童謡」「唱歌」
①『唱歌索引(明治編)1.曲名・歌詞索引』
*「唱歌教材目録 訂正及び追録;唱歌教材目録(明治編)昭和55年度版訂正表」をも収載
参考図書室の書架X080/Sの位置に、同上索引を置き、
その横に「唱歌教材目録:明治編」と「唱歌教材目録 訂正及び追録;唱歌教材目録(明治編)
昭和55年度版訂正表」を合冊・製本したものを置いています。この合冊には、当館所蔵唱歌
教材の請求記号のメモを入れています。
調べ方の一例としては、『唱歌索引(明治編)1.曲名・歌詞索引』の〔曲名〕→歌詞(歌い出し)
で収載教材番号を確定し、当該番号の唱歌教材名〔書名〕により、当館OPAC検索を行うか、
当館請求記号のメモにより請求するという検索手順を挙げます。
*唱歌の楽譜や本は親しみ易い資料が多く、見たり歌ったりする場合は、大変楽しいのですが、
研究する場合は、作品の特定はもちろん、その作品の作詞者、作曲者の特定等、注意する必要が
あります。この目録はそういった調査の出発点(原典研究の基礎調査)としても意義があります。
②当館ホームページ「童謡・唱歌索引」
*当館所蔵の大正期~昭和前期(1912~1945)までに発行された童謡・唱歌等を曲名;作詞・作曲者;
テキスト[歌い出し][冒頭歌詞];インチピット [冒頭旋律][断片的な音楽開始部分の旋律]で構成した
ものです。索引化にあたり、楽譜のあるもの、歌詞が日本語のものを採録しています。
(ただし、唱歌収録リストには、楽譜のないものも若干含まれています。)
(外国曲を探すときは、曲名等でヒットがあった場合でも、必ず根幹となるインチピット[冒頭旋律]を検索
する、原タイトルをメモで検索する等の方法を併用されることをお勧めします。)
http://www.lib.kunitachi.ac.jp/collection/shoka/shoka.htm③「唱歌・童謡について調べる」(埼玉県立久喜図書館 調べ方案内 Milestone No.14)(レファレンス
協同データベース、調べ方マニュアル中の埼玉県立久喜図書館 提供事例 管理番号 埼久-014)
(2013.2.19現在)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=man_view&id=2000003359 *広く一般向けの「唱歌・童謡についての調べ方案内」として大変お勧めの事例です。
④国立国会図書館 リサーチ・ナビ 「歌詞を調べる」|調べ方案内
(2013.2.20現在)
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-101084.php *この「調べ方案内」では、唱歌・童謡他の明治・大正・昭和のうた、民謡、流行歌等についてのツール、
ウェブ・サイトの情報を得ることができます。
◆国立国会図書館デジタルコレクション及び関連リンク は 童謡・唱歌 の源泉資料の検索、
閲覧に大変有効です。
http://dl.ndl.go.jp/ 検索語としては、童謡、唱歌の他に、『赤い鳥』等の誌名、山田耕筰等作曲者名、北原白秋等詩人名等が
有効です。(人物名を検索語とした場合は、ノイズが多い場合もあります。)
◆ウキペディア「文部省唱歌」(2013.8.1現在)の以下①~③の記述は、「文部省唱歌」情報検索の際の重
要な見解として踏まえておく必要があります。(特に、③。ただし、資料に作曲者/作詞者と書かれている等
の場合は、 適宜、検索語として使用します。これは検索語としての利用と作曲者/作詞者の事実確認は別
問題との認 識によります。 )
①「文部省唱歌(もんぶしょうしょうか)とは、明治から昭和にかけて文部省が編纂した、尋常小学校、高等小
学校、国民学校及び学制改革後の小学校の唱歌、芸能科音楽の教科書に掲載された楽曲の総称である。
文部省が定めた正式名称ではない。」
②「1910年(明治43年)の『尋常小学読本唱歌』から1944年(昭和19年)の『高等科音楽一』までの教科書に
掲載された楽曲。1910年代から尋常小学校で教えられた。なお、1900年代までの翻訳唱歌は「文部省唱
歌」に含まれない。」
③「そもそも合議制で編纂されたため、個人の著作物とするのは無理がある。時代の変化にともない、歌詞が
変更されることも多かった。検定教科書の時代になって著作者を明らかにしなければならなくなったが、その
作業が学問的に行われたことはなく、著作者が判明しても根拠が弱いものも少なくない。」
◆国立音楽大学附属図書館は『2013●図書館展示10月 童謡・唱歌の世界』と題する資料展示を行い、
パンフレットを作成しました。その中で、「●唱歌 ●童謡の誕生」(p.1)は、このジャンルを検索・調査する
際の概念や背景を知るための一知識として、押さえておくべきポイントを提示していると思われます。
又、それは、ウキペディア◆「文部省唱歌」(2013.8.1現在)とは、視点の違うポイントとして、総合的に
認識しておく必要があると思われます。
更に、同パンフレット(p.8-10)では、国立音楽大学音楽研究所刊行の『唱歌索引(明治編) 1.曲名・歌
詞索引』「唱歌教材目録(明治編)」[国立音楽大学附属図書館 童謡・唱歌索引](2.②参照)の簡潔な
使用方法も図示しています。
同パンフレットは、主に本学学生向けの内容ですが、ガイダンスやレファレンスの際にも役立つものと思
われます。
http://www.lib.kunitachi.ac.jp/tenji/2013/tenji1310.pdf◆『2013●図書館展示10月 童謡・唱歌の世界』では、同上パンフレット記載の通常展示のほか、教員による
公開講座に際し、通常展示以外の企画として、「唱歌及び関係資料会場展示」を公開講座会場に78点ほどを
「さわる/さわれる展示」としました。その際のリストを関連ファイルに添付いたします。