レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年02月20日
- 登録日時
- 2022/05/19 18:36
- 更新日時
- 2022/05/25 13:11
- 管理番号
- 0000110971
- 質問
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解決
数を表す際の表現である何割「強」や「弱」といった強弱の表現は厳密にどのような場合使われるか。
例えば、21.3%や19.8%を約2割を言うことがあるが、23.4%なら2割強、18.9%なら2割弱と言う、といった「何.何%なら強(弱)を使う」というような判断基準があるのか。また、何割「超」の「超」は強弱のように対になる表現があるのか。
- 回答
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数の接尾語として強や弱を使う際の明確な基準は見当たらなかった。また、数の接尾語としての「超」に対になる表現は「未満」とする資料があった。
資料1『日本国語大辞典 第2版 第4巻』
p390「強」の項に、「ある数の端数を切りすてたとき、示す数字よりは少しあまりがあることを示すために数字のあとに付けて用いる。⇔弱。」とある。
資料2『日本国語大辞典 第2版 第6巻』
p1094「弱」の項に、「ある数の端数を切り上げたとき、示す数よりは少し、不足があることをいうために、数字のあとに付けて用いる。⇔強。」とある。
資料3『日本語大辞典 第2版』
p542「強」の項に、「それより少し多いこと。」とある。また、p981「弱」の項に「その数に足りない意。」とある。p1398「超」の項には、数の接尾語としての意味は掲載なし。
資料4『三省堂反対語対立語辞典』
p277に、「…超(ちょう)」の反対語は「未満」とある。
資料5・6『広辞苑 第7版 [1][2]』
強([1]p753)、弱([1]p1352)については上記内容とほぼ同じ。[2]p1897「超(ちょう)」の項に、「(接尾辞的に)ある数値を超えることをあらわす。」とあり、対語、反義語は掲載されていない。
資料7『国語大辞典』
強(p65),弱(p1202)については上記内容とほぼ同じ。数の接尾語としての「超」の意味は掲載なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語彙 (814 9版)
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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1.日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第4巻 第2版. 小学館, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002992528-00 , ISBN 4095210044 (p390) -
2.日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第6巻 第2版. 小学館, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003013601-00 , ISBN 4095210060 (p1094) -
3.日本語大辞典 : 講談社カラー版 第2版. 講談社, 1995.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005797073-00 , ISBN 4061250027 (p542,981,1398) -
4.三省堂編修所 編 , 三省堂. 三省堂反対語対立語辞典. 三省堂, 2017.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028330672-00 , ISBN 9784385139869 (p277) -
5.新村 出/編. 広辞苑 1 第7版. 岩波書店, 2018-01.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I081372576-00 (p753,1352) -
6.新村 出/編. 広辞苑 2 第7版. 岩波書店, 2018-01.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I081372577-00 (p1897) -
7.尚学図書 編 , 尚学図書. 国語大辞典. 小学館, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001946913-00 , ISBN 4095010029 (p65,1202)
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1.日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第4巻 第2版. 小学館, 2001.
- キーワード
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- 語義
- 反義語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000316406